日能研さんから2022年度入試の「結果R4」が公表されました。
前年度と比べて、気になる中学のR4が上がったのか?下がったのか?
今回は「2022 結果R4」が「2021 結果R4」からどう変化したのかを見ていきます。
ブログの性質上、対象は「関関同立系列中学」になります。
※R4とは合格可能性80%の偏差値です。もちろん日能研生の偏差値が基準です。
偏差値は塾によって様々ですので「前年比」を意識してみてください。
同志社系
同志社中学校
2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |||
男子 | 51 | → | 50 | → | 48 | −2 |
女子 | 51 | → | 50 | → | 48 | −2 |
2ptも下げました。前年も1pt下げましたので、ここ2年でマイナス3ptです。
男子は志願者が激減したことが影響したようです(実質1.6倍)。
女子は前年が志願者激減(実質1.2倍)でしたので、昨年から48,49あたりが妥当だったかなと。
しかし、にわかに信じがたい部分もあります。「あの岩倉が…?」という印象が正直なところ。
次年度はいよいよ2教科入試が始まります。
これにより志願者がどのように増減するのか、R4や偏差値にどう影響するのか楽しみでもあります。
同志社女子中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
前期WR | 50 | → | 52 | → | 51 | -1 |
前期LA | 43 | → | 46 | → | 45 | -1 |
後期WR | 58 | → | 58 | → | 59 | +1 |
後期LA | 50 | → | 52 | → | 52 | ±0 |
前年までの過熱ぶりにさすがに敬遠されたのか、後期WR以外はかなり競争率をかなり下げていました。その割にR4は下がっていませんね。
競争率の下げ幅は同志社中学より大きいですが、前年までの勢いもあってマイナス1ptで様子見でしょうか。日能研生が苦戦した可能性も否定できませんが。
同志社香里中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
前期男子 | 51 | → | 51 | → | 52 | +1 |
前期女子 | 51 | → | 51 | → | 52 | +1 |
後期男子 | 54 | → | 54 | → | 57 | +3 |
後期女子 | 53 | → | 53 | → | 57 | +4 |
コロナ禍で売りの部活や学校イベントが制限されて魅力が薄れたかな?と思いましたが、また一段上げてきました。岩倉との差は4pt、同女WRをも1pt上まわりました。
後期に関しては爆上げです。前期残念からの後期逆転合格は非常に厳しい状況と言えるでしょう。
とはいえ、ここまでくると次年度は揺り戻しで落ち着くのではないかと思いますがどうでしょう?
特に女子の動きには注意が必要です。
個人的は「同女➡難化、香里➡易化」になるのではないかと予想していますが。
同志社国際中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
男子 | 52 | → | 52 | → | 50 | –2 |
女子 | 52 | → | 52 | → | 記載なし | — |
なぜか女子の記載はありませんでした。日能研生の受験者数が少なかったのでしょうか。
男子の2ptも落としています。それほど落ちる要因はなかったように思いますが。
もともと募集人数も少ない学校ですので、数値化しづらい部分もあるかと思います。
関学系
関西学院中学部
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
A日程男子 | 50 | → | 51 | → | 52 | +1 |
A日程女子 | 55 | → | 56 | → | 56 | ±0 |
B日程男子 | 58 | → | 55 | → | 57 | +2 |
B日程女子 | 62 | → | 60 | → | 58 | −2 |
受験方式が変わっての3年目。
男子は競争率が跳ね上がり、厳しい戦いでした。それにともないR4も上昇。香里と同じ数値ですね。
女子は募集人数の関係で相変わらず高止まりです。B日程は下がってきましたがそれでも58ですからね。
関西学院千里国際中等部
2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
男子 | 43 | 44 | +1 |
女子 | 43 | 44 | +1 |
前年から1ptアップです。
系統はかなり異なるように思いますが、数値だけ見ると関大一中と同じですね。
啓明学院中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
A方式男子 | 40 | → | 40 | → | 41 | +1 |
A方式女子 | 42 | → | 43 | → | 43 | ±0 |
B方式男子 | 49 | → | 48 | → | 53 | +5 |
B方式女子 | 50 | → | 53 | → | 57 | +4 |
予想通りA方式男子は志願者増加にともない難化して1pt上げてきました(今までがオイシすぎた)。
A方式女子は下げるかと思いきや現状維持。
驚いたのはB日程。爆上げです!もはや別の学校。10pt以上の差があります。
競争率を見てもココまでとは思えませんが、日能研生が大苦戦でもしたのでしょうか?
B日程女子に至ってはずいぶん志願者を減らしていたはずですが…。
立命館系
立命館中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
前期B_AL男子 | 51 | → | 52 | → | 53 | +1 |
前期B_AL女子 | 51 | → | 52 | → | 53 | +1 |
前期B_CL男子 | 46 | → | 46 | → | 47 | +1 |
前期B_CL女子 | 47 | → | 46 | → | 47 | +1 |
後期_AL男子 | 59 | → | 59 | → | 59 | ±0 |
後期_AL女子 | 59 | → | 59 | → | 59 | ±0 |
後期_CL男子 | 54 | → | 52 | → | 54 | +2 |
後期_CL女子 | 54 | → | 52 | → | 54 | +2 |
前期は今年も1ptアップ。うーん強いですね。安定しています。
後期はバラツキもありますが、ALは高止まり。CLは年度によるという感じ。
校舎もキレイな人気校、アクセスも悪くないとくれば、今後もそうそう人気が落ちることはないでしょう。
立命館守山中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
A1男女 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | ||
A2FT男子 | 掲載なし | → | 52 | → | ||
A2AM男子 | 43 | → | 48 | → | ||
A2FT女子 | 掲載なし | → | 52 | → | ||
A2AM女子 | 43 | → | 48 | → | ||
B1FT男子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | ||
B1AM男子 | 掲載なし | → | 48 | → | ||
B1FT女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | ||
B1AM女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → |
入試方式の名称変更と細分化されすぎててよくわかりません。
来年からは省略させていただきます。
立命館宇治中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
A日程男子 | 40 | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
A日程女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
B方式男子 | 48 | → | 49 | → | 50 | +1 |
B方式女子 | 掲載なし | → | 49 | → | 掲載なし | — |
例年通りほとんど載っていません。
来年からは省略させていただきます。
関大系
関西大学第一中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
男子 | 43 | → | 45 | → | 44 | -1 |
女子 | 43 | → | 45 | → | 44 | -1 |
前年まで志願者が増加し続けましたが一旦小休止。
R4も1pt下げましたが、まあ誤差かなと。
来年も大きく変動することはないと思います。
関西大学北陽中学校
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
1次男子 | 40 | → | 38 | → | 41 | +3 |
1次女子 | 記載なし | → | 37 | → | 41 | +4 |
2次A男子 | 40 | → | 40 | → | 43 | +3 |
2次A女子 | 40 | → | 40 | → | 44 | +4 |
2次B男子 | 45 | → | 46 | → | 49 | +3 |
2次B女子 | 45 | → | 47 | → | 50 | +3 |
全受験方式で3pt以上のアップ!大躍進だと感じました。素晴らしい!
だがしかし、体感的にはそこまでの数値には感じないのですが、みなさんはどうでしょうか?
2次Bはかなりインフレしているように思います。
来年が勝負どころになりそうですね。
関西大学中等部
| 2020_結果R4 | | 2021_結果R4 | 2022_結果R4 | 前年比 | |
前期男子 | 42 | → | 41 | → | 42 | +1 |
前期女子 | 42 | → | 41 | → | 42 | +1 |
後期男子 | 53 | → | 49 | → | 51 | +2 |
後期女子 | 53 | → | 49 | → | 51 | +2 |
前年のダウンから巻き返してきましたね。本来の姿に近い数値でしょうか。
北陽が躍進してきましたのでうかうかしていられない状況。
募集人数が少ないので、ちょっとしたきっかけで競争率が大きく動きます。
偏差値も年度によって結構上下しますのでご注意を。
まとめ
同志社系は横ばいもしくはダウンが多い中、香里が孤軍奮闘。
関学系は全体的に上げてきてます。啓明B日程は爆上げ。
立命館系はコツコツ伸ばしている印象。
関大系は北陽の伸びが目立った年度でした。
これらはあくまで日能研生の偏差値ということが前提です。
そして結果であるということ。来年の予想偏差値ではありませんのでご注意ください。
予想R4は5月頃に公表されます。
終了組の私からすると、当時より随分偏差値が上がってきたなぁと感じています(学校によりますが)。「当時の実力なら合格できてなかったかも?」と考えると震えてきますね。
新6年から6年になりました。
来春を笑顔で迎えるためにも来年1月を目指してがんばりましょう。
実はもう10ヶ月後の話ですから、6年生はあっという間ですよw
私はいつでも中学受験生を応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。