日能研さんが2021年度入試の「結果R4」を公表しました。
前年度と比べて、気になる中学のR4が上がったのか?下がったのか?
今回は「2021 結果R4」が「2020 結果R4」からどう変化したのかを見ていきます。
ブログの性質上、対象は「関関同立系列中学」になります。
※R4とは合格可能性80%の偏差値です。もちろん日能研生の偏差値が基準です。
偏差値は塾によって様々ですので「前年比」を意識してみてください。
同志社系
同志社中学校
2019_結果R4 | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |||
男子 | 51 | → | 51 | → | 50 | −1 |
女子 | 51 | → | 51 | → | 50 | −1 |
1pt下げました。女子はかなりラッキーな年だったこともあり納得ですが、受験者増加の男子も下げたのは意外でした。数字だけでいうと同志社系の中で同女前期LAの次に合格しやすいことになります。
同志社女子中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
前期WR | 51 | → | 50 | → | 52 | +2 |
前期LA | 42 | → | 43 | → | 46 | +3 |
後期WR | 56 | → | 58 | → | 58 | ±0 |
後期LA | 50 | → | 50 | → | 52 | +2 |
今年度は受験者数が急激に増加しました。よってこの数字も納得です。後期はともかく、前期で+2〜3の底上げだと来年は警戒されるかもしれませんね。個人的には来年は易化すると思ってますが。
同志社香里中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
前期男子 | 50 | → | 51 | → | 51 | ±0 |
前期女子 | 50 | → | 51 | → | 51 | ±0 |
後期男子 | 52 | → | 54 | → | 54 | ±0 |
後期女子 | 54 | → | 53 | → | 53 | ±0 |
相変わらずの人気っぷりです。上がるとしたら合格者を絞った後期男子かと思っていましたが「変化なし」でした。今年は中庭に新設のメディアセンター(図書館)が完成。オープンスクールでお披露目でしょうか。これ以上難化しないことを祈るばかりです。
同志社国際中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
男子 | 50 | → | 52 | → | 52 | ±0 |
女子 | 50 | → | 52 | → | 52 | ±0 |
統一日から4日目が受験日、情報が少なく、入学者も30人ぐらいなのでなんとも考察しづらいです。今年は前年からの増減はありませんでした。
関学系
関西学院中学部
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
A日程男子 | 50 | → | 50 | → | 51 | +1 |
A日程女子 | 52 | → | 55 | → | 56 | +1 |
B日程男子 | — | → | 58(初) | → | 55 | −3 |
B日程女子 | — | → | 62(初) | → | 60 | −2 |
昨年度から受験方式が変わっての2年目。昨年は加熱しすぎた感がありました。
A日程女子の志願者が随分減っていましたが、逆にR4は男女ともに1ptアップです。油断ならないですね。B日程のダウンは予想していましたが、それでも女子は60。男子は妥当なところまで下がってきた感じです。
関西学院千里国際中等部
2021_結果R4 | 前年比 | |
男子 | 43 | 不明 |
女子 | 43 | 不明 |
前年は掲載されていなかったと思いますので、前年との比較はできませんが参考までに。
43でしたら啓明女子A方式と同じ難度ですね。
啓明学院中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
A方式男子 | 41 | → | 40 | → | 40 | ±0 |
A方式女子 | 44 | → | 42 | → | 43 | +1 |
B方式男子 | 52 | → | 49 | → | 48 | −1 |
B方式女子 | 52 | → | 50 | → | 53 | +3 |
男女でA方式R4の差が3ptまでひらきました。後期に至っては5pt差です。女子に人気が集中しています。関学中との兼ね合いもありそうですが…。男子には相変わらず狙いやすい学校です。ここまでくると、そろそろ男子も難化しそうですがどうなりますかねぇ。
立命館系
立命館中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
前期B_AL男子 | 48 | → | 51 | → | 52 | +1 |
前期B_AL女子 | 48 | → | 51 | → | 52 | +1 |
前期B_CL男子 | 42 | → | 46 | → | 46 | ±0 |
前期B_CL女子 | 42 | → | 47 | → | 46 | −1 |
後期_AL男子 | 56 | → | 59 | → | 59 | ±0 |
後期_AL女子 | 56 | → | 59 | → | 59 | ±0 |
後期_CL男子 | 50 | → | 54 | → | 52 | −2 |
後期_CL女子 | 50 | → | 54 | → | 52 | −2 |
前期受験者数を減らしていましたがR4は下がるどころか1ptアップ!日能研生が苦戦したのでしょうか?これで3年連続のアップです。さすが人気校と言ったところ。
後期は志願者を170人ほど減らしていたので、さすがに2ptダウン。すこし現実的な数値になった感じです。
立命館守山中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
A1男女 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
A2FT男子 | 47 | → | 掲載なし | → | 52 | (+5) |
A2AM男子 | 38 | → | 43 | → | 48 | +5 |
A2FT女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 52 | — |
A2AM女子 | 44 | → | 43 | → | 48 | +5 |
B1FT男子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
B1AM男子 | 44 | → | 掲載なし | → | 48 | (+4) |
B1FT女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
B1AM女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
入試方式が細分化されすぎててよくわかりません。どうもデータが不十分なようです。
とはいえ、ところどころで出てきた数値は恐ろしくアップしています。滋賀でいったい何が起こっているのでしょうか?2年前からは別の学校のようになっています。
立命館宇治中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
A日程男子 | 43 | → | 40 | → | 掲載なし | — |
A日程女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 掲載なし | — |
B方式男子 | 43 | → | 48 | → | 49 | +1 |
B方式女子 | 掲載なし | → | 掲載なし | → | 49 | — |
なぜA日程は載っていないのでしょうか。統一日こそが重要なのに…。
関大系
関西大学第一中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
男子 | 45 | → | 43 | → | 45 | +2 |
女子 | 45 | → | 43 | → | 45 | +2 |
昨年は謎の2ptダウンでしたが、今年はそれを戻してきました。本来のポジションですね。
伝統校ですし、来年も大きく上げることも大きく下げることもないような気がします。
関西大学北陽中学校
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
1次男子 | 37 | → | 40 | → | 38 | −2 |
1次女子 | 記載なし | → | 記載なし | → | 37 | — |
2次A男子 | 41 | → | 40 | → | 40 | ±0 |
2次A女子 | 41 | → | 40 | → | 40 | ±0 |
2次B男子 | 43 | → | 45 | → | 46 | +1 |
2次B女子 | 43 | → | 45 | → | 47 | +2 |
指標になる統一日で下げてしまいましたね。残念です。前年の3ptアップが謎といえば謎でしたが…。
2次Aは安定の平常運転ですが、2次B男女ともにアップが不可解です。ダウンかよくて現状維持だと思っていました。これで2次Bは2年連続でアップ、警戒が必要です。
関西大学中等部
| 2019_結果R4 | | 2020_結果R4 | 2021_結果R4 | 前年比 | |
前期男子 | 40 | → | 42 | → | 41 | −1 |
前期女子 | 40 | → | 42 | → | 41 | −1 |
後期男子 | 49 | → | 53 | → | 49 | −4 |
後期女子 | 52 | → | 53 | → | 49 | −4 |
今年はかなり受験者数を減らしていましたので、このダウンも納得ですね。
ただ募集人数が少ないので、ちょっとしたきっかけで競争率が大きく動きます。
偏差値も年度によって結構上下しますのでご注意を。
まとめ
あくまで日能研生の偏差値ということが前提ですが、立命館系の勢いが目立ちます。
同志社系は同志社女子が謎の急伸をしましたが、比較的安定している印象。
関学系・関大系は学校によるといった感じでしょうか。
大学入試改革などの影響による大学付属校人気も少し落ち着いたのかもしれません。
今年度もコロナが中学受験に与える影響は少なからずあるでしょうし、大阪では「蔓延防止等重点措置」が適用されました。ワクチン接種が進めば以前の生活に戻れるのかも今のところはわかりません。
なにかと不自由はあるかと思いますが、それでも与えられた環境で積み上げていくことは大切です。来春を笑顔で迎えるためにも来年1月を目指してがんばりましょう。
私はいつでも中学受験生を応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。