【英検対応】関西大学中等部 入試教科変更!【2教科受験】

スポンサーリンク

関西大学中等部が入試変更を打ち出して来ました。
同志社中学も次回から入試変更ですし、こういった施策がトレンドになるのでしょうか。
今回は既存からの変更点などを中心にお届けいたします。

まず現状(前期・後期)

現状は受験形式は以下の2通り(出願時に選択)。

・4教科型(国語・算数・理科・社会)
・3教科型(国語・算数・理科)

次のおよびを一括して合否判定を行います。

4教科型(国語・算数・理科・社会 各100点)を受験した場合、
A:4教科(国語・算数・理科・社会)の合計点(400点満点)
B:3教科(国語・算数・理科)の合計点×4/3(400点満点換算)
C:3教科(国語・算数・社会)の合計点×4/3(400点満点換算)
A〜C のうち、最高得点のものを受験生の得点とする。

②3教科型(国語・算数・理科 各100点)を受験した場合、
合計点×4/3(400点満点換算)したものを受験生の得点とする。

「4教科型」と「3教科型」があり、3教科型は合計得点の4/3倍が得点(持ち点)になります。また「4教科型」は「4教科合計」「算国理×4/3」「算国社×4/3の得点の高いものが採用されます。
3教科といえば圧倒的に「算国理」というイメージですが、理科が苦手でも大丈夫です。
様々な合否判定パターンを駆使できる「4教科型」が有利かと。

前期入試 変更点

前期と後期で合格判定方法が違ってきますので、順に説明しますね。
前期に関しては「変わった」というよりは「選択肢が増えた」という意味合い。
従来の「算国理社」「算国理」「算国社」に「算国英」という選択肢が加わった。この認識で大丈夫だと思います。

ただし、それぞれで募集人数が設定されていますので「4教科・3教科型(約60名)」と「英検加点型(5〜10名)」は別のステージで戦うことになります。

英検加点型で何名が受験し、何名が合格するのか、合格基準をどこに設定するのか、興味深いところです。英検加点型から数名の合格者が出るということは、従来の「4教科・3教科型(約60名)」の合格者が地味に減らされるかもしれませんので、少し難度が上がるかもしれませんね。

前期・合格判定方法

前期入試に関しては、現行の「4教科・3教科型」もしくは「英検加点型」も選択可能となりました。
帰国子女などの英語が得意な受験生には有利になりそうですね。
しかも6年生の夏までに複数回チャレンジできます。

「4教科・3教科型」については上の章を御覧ください。
前回までと同じなので特に言及することはありません。
新方式の「英検加点型」を深堀りしていきます。

英検加点型

◇算出方法
2教科(国語・算数 各教科100点満点)を受験し、 2教科(国語・算数)の合計点×1/2(100点満点換 算)と、英検加点(50点満点)の合計(150点満点)で 合否判定を行う。

関西大学中等部HP

<英検取得級>
・2級以上:50点(得点率10割 満点扱い)
・準2級:40点(得点率8割)
・3級:20点(得点率4割)


※加点対象者は3級以上です。
※取得有効期間は小学4年生〜6年生とし、合格証明書に記載された資格認定日が2020年4月1日〜2022年12月31日のものを有効とします。
(小6時の11月受験分は、合格証明書が出願に間に合わない可能性があります。)

関西大学中等部HP

なお、両型の同時受験はできないようです。同時出願が可能なのか気になるところですが。
小6時の11月(2次)の英検合格証明書が出願に間に合うか微妙なタイミングですので、万全を期すには小6の6月(1次)7月(2次)までに結果を出しておく必要がありそうですね。

英検加点型に対する所感

初年度なので想像の域を越えませんが、中等部の各教科入試平均点はざっくりで5割強〜7割弱。
これに当てはめると、英検2級以上の10割は強力です。

準2級でも8割なので有利と言えます。

しかし3級になると4割。これはちょっと厳しいように感じます。準2級ともダブルスコアなのでかなり水をあけられています。

入試結果として「それぞれの級で何人が合格したか」のデータを出してもらえるとうれしいですが、おそらくそこまでは出てこないでしょうね。個別相談ではもしかしたら答えていただけるのかもしれませんが。

スポンサーリンク

後期入試 変更点

後期に関しては「一部追加」などではなく完全な「変更」です。
従来の「4教科・3教科型」から「2教科型」への完全移行です。

後期・合格判定方法

国語100点満点、算数100点満点の計200点でのシンプルな判定方法。
同じ系列で言うと、関大北陽の2次Aや2次Bと同じですかね。

個人的には午前の入試なので3,4教科のままでもいいような気がしますが、同志社中のこと(2023より2教科入試)も影響しているのかもしれませんね。

後期 2教科受験に対する所感

後期入試ということもあって、正直「あーそうなんだぁ」ってぐらいの感想。
前期入試も2教科ということであれば、驚いていたと思います。

意図はなんだろ?真意は?
受験者を集めたいのかなぁ。どうなんだろ?今でも後期はそこそこ集めているとは思いますが。
そもそも後期入試が募集人数10名の入試ですしね。

ちなみに以下は2教科受験できる学校と入方式です。
いずれ日程別にまとめたいと思っています。

2教科(国・算)で受験可能な学校

・同志社中学
・関西学院(B日程)
・啓明学院(B日程)
・帝塚山学院(E入試・2次入試)
・初芝立命館(前期B日程、後期A,B日程)
・平安女学院
・育英西
・関西第一中学
・関西大学北陽中学(2次A,B)
・関西大学中等部(後期)

最後まで読んでいただきありがとうございました。