【出願条件をクリアせよ!】同志社女子中学 自己推薦入試 まとめ

同志社女子中学には統一日の「前期入試」、統一日翌日に行われる「後期入試」とは別に「自己推薦入試」があります。
この自己推薦入試、気になっている人も多いのではないでしょうか?
今回は、この同志社女子中学 自己推薦入試について知り得た情報をまとめてみました。

自己推薦入試とは?

同志社女子中学を第一志望とする受験生が一般入試を受けなくても入学できる受験制度です。
小学校の成績が抜群に良いとか、習い事や検定で良い結果を出しているお子さんにうってつけの受験制度ですね。

同女が第一志望の受験生は検討してみてください。
また現在4年生以下の保護者様も、このような入試制度があることを意識しつつ、対象となる5年生以降の学校成績を整えておくのもいいでしょう。

出願資格

まず、出願資格を確認しましょう。

出願資格
① 3月に小学生卒業見込みの女子
② 学業成績が優秀で、本校を第一志望としている者
③ 受験資格の確認申請をして、「受験資格あり」と判定された者


※通学地域は限定しないが、自宅通学を原則とします。ただし、自宅通学が不可能な場合は、 通学可能地域の保証人(成人に達した親戚等)宅から通学することを条件に許可します。

①に関しては、小6女子であれば問題ないので説明は不要ですね。
②は後の章で取り上げます。
③は学校側による審査のため、受験生側では申請すること以外は何もできません。
※の自宅通学の原則については各家庭で対応してください。

念の為ですが、「出願」と「申請」は別物です。
極端なことを言えば、「申請」は誰でもできます。「申請」をして「受験資格あり」と判定された受験生のみが「出願」できます。「出願して不合格になった受験生は記憶にない」と先生は仰ってました。

当然ですが、統一日に「作文・面接」を受けなければなりません。
実質、「合格内定」と考えていいでしょう。

学業成績が優秀とは?

②の「学業成績が優秀」とはどの程度か?
この一文だけなら悩むところですが、数値化・視覚化できる明確な計算式が存在します。

計算式は次の通りです。

3段階評価✕8教科✕2年分(小学5,6年)=学業成績
※6年生は1学期もしくは前期までの成績

フルスコアなら「3✕8✕2=48」になります。
40以上で申請可能です。40を目指すのではなくて、上を目指ししてください。40は申請できるだけです。受験資格は上から発行されますので、40ギリギリだと人気校なので定員に達してしまう可能性が高いです。

年度によるとしか言えませんが、40でも「受験資格あり」とされる場合もあったようです。42,43でもだめな場合もあります。最近は一般入試でも人気ですので積めるだけ積んで挑んでください。

40未満はノーチャンスなので潔くあきらめて、一般入試を受けてください。
ちなみに自己推薦で「受験資格なし」となった場合でも、一般入試で不利なることは一切ありません

5年生時の成績も含まれますので、小学校での成績や宿題、態度、提出物の完成度など4年生の内に見直して「評価3」を取りこぼさないよう心がけていきましょう。

そういうのがめんどくさいって方は一般入試で勝負してください。
小学校の成績って運も絡みます。中学受験全否定の担任などに当たると悲惨です。まず中学受験に理解を示す担任に当たらなければなりません。担任ガチャとか言われているアレですね。

あと出席状況にも言及されていました。「皆勤最強」とかではなく、「え?」っていうような出席日数だと不利になるかもしれません。なるべく疑問を持たれるような出席状況にならないように心がけましょう。

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申請手続について

申請にあたって、必要なものは次の4つです。

① 確約書
② 調査書(本校所定の用紙で、小学校長印があるもの。厳封のこと)
③ 五ツ木・駸々堂テスト結果個票(原本に限る。コピーは不可)
④ 活動歴報告書(活動実績を証明する書類があれば、コピーを添付)

上から順に重要度が高いです。

①の確約書が最も重要ですが、「合格したら必ず入学しますと約束する書類」に署名するだけです。
志願者全員があたりまえのように署名するわけですからここでは差がつきません。

次に重要なのが②の調査書。これが最も合否を左右すると言っても過言ではありません。
先に説明した「学業成績」「出席状況」などを小学校側が証明するものです。厳封なので中身は見られません。気になるかもしれませんが、よっぽどでない限り普通は悪いことは書かれていません。
所定の用紙を小学校の担任に渡して頼んでください。いきなり渡すのではなく、家庭訪問や面談の際に「秋に調査書をお願いするかも」ぐらいの話は通しておいたほうが良いでしょう。

そして③五ツ木の成績表④の活動履歴報告書は以下で説明します。

五ツ木駸々堂テストの成績について

例年、評価されるのは6年生の第5回と特別回です。ちなみに4教科(算国理社)での結果です。2教科や3教科の結果は評価されません。

2021/7/10追記
今年度も第4回、第5回、特別回が評価対象となります。

結論からいうと偏差値55以上(※)を叩き出してください。もちろん高ければ高いほどいいです。55未満がノーチャンスとは言いませんが相対的に可能性は低くなります。
第1回〜第3回はボロボロでもかまいません。瞬間最大風速でいいので第5回と特別回に全集中してください。

※前回2021年(申請は2020年)は申請が331名、「受験資格あり」と判定されたのが66名と競争率約5.0倍の激戦でした。
よって読者様からは「LAで五ツ木偏差値60、WRで65ほど必要だったかもしれない」との情報をいただきました。
ここまでくると、一般入試のほうがハードルが低いかもしれませんね。とにかくすごい人気です。この過熱ぶりが今後も継続するのかはわかりませんが警戒してください。


どんなテスト形式でも柔軟に対応できる女子以外は、練習のつもりで第1回から受験してテスト形式に慣れておきましょう。受けっぱなしにならないように振り返り(直し・復習)も忘れずに!

可能なら塾から五ツ木の過去問を入手してください。
五ツ木非推奨の塾以外は五ツ木とつながっているので、ほとんど過去問を持っているはず。一括出願している塾ならなおさらです。
あまり時間を割けない時期かもしれませんが、五ツ木は平均点が低いので対策次第で偏差値を跳ね上げることは可能です。

第5回で十分な結果が出たら特別回は受けなくてもいいです。両方もしくはどちらかでいいので。

注意!
例年は第5回と特別回が評価対象でしたが、前回2021年度入試は第4回も評価対象とされました。来期以降も継続されるのかはわかりませんので、必ず公式HPをチェックしてください。

2021/7/10追記
今年度も第4回、第5回、特別回
が評価対象となります

学校の成績は40〜43あたりが激戦区になりやすく同点で並ぶこともありえますので、五ツ木模試でリードすることが望ましいです。

活動履歴報告書について

「何に何点ほど加点されるか」などの説明はなく、驚くほどのレアな賞以外は決定的な差にはならないと感じました。
とはいえ、何がどう加点されるかわかりませんので、加点されればラッキーぐらいの気持ちで書けるだけ書いてください。ただし、賞状や合格書など証明できるものが必要です。

・活動履歴報告書例:そろばん、ピアノコンクール、書道、バレエ、空手、水泳、英検、漢検など習い事全般
チームスポーツでも実績証明できればOKです。

申請手続き

申請について説明します。

申請期間

例年、11月の第3月曜日から10日間ぐらいです。
必ず、公式HPで確認してください。

※2022年度の申請期間は11 月 15 日(月)〜 11 月 22 日(月)消印有効


直前で慌てないように、提出書類は余裕を持って揃えましょう。
調査書は小学校に頼まないといけないので、特に注意してください。

コース志望

申請時に下記①〜③のいずれかの志望を選択することができます。
よほどのこだわりがない限りは③で良いかと思います。

WRコースは理系科目に重点を置いて学習するコースです。「理数系ムリッ!!!」って人は厳しいかもしれませんが。

① L A コースのみ志望
② WR コースのみ志望
③ 第 1 志望 WR コース 第 2 志望 LA コース

なお、申請後の変更はできませんのご注意ください。

補足説明

「受験資格あり」と判定されると「ほぼ合格」ですが、一般入試と同じく普通に出願して、普通に入学試験(作文・面接)を受け、合格して入学手続書類を受け取らなけばなりません。

「受験資格あり」を勝ち取っても、出願期間に「出願」しなければ入学意思がないということになりますのでご注意ください。浮かれてしまって「うっかり」では済まされませんので。

最後に、たとえ「受験資格あり」と判定されなくても、五ツ木模試で55とか取れていればLAなら一般入試で全然戦えますので、ショックだとは思いますが過度に落胆しなくてもいいですよ。

まとめ

ついつい本文が長くなってしまう傾向がありますのでまとめますね。

  • 申請手続→「受験資格あり」の判定獲得→出願→入試(作文・面接)→合格 が全体の流れ。
  • 3段階評価✕8教科✕2年分(小学5,6年)=学業成績で40以上をとる。
  • 第4回、第5回、特別回のいずれかの五ツ木模試で好成績を叩き出す。
  • 受験勉強以外の活動(習い事や検定試験)で結果を出す。
  • 一応、出席状況も意識しておく。
  • 「受験資格」を得られなくても一般入試で不利になることはない。
  • 「受験資格あり」と判定されれば、実質「合格」と考えてOK。

関関同立系で唯一の女子校、同志社系で唯一コース分けのある学校で非常に人気があります。
2021年の一般入試では驚くほど競争率が跳ね上がりました。

一般入試だと体調面・メンタル面で当日に何が起こるかわかりませんから、こういった制度を利用して一足早く「安心感」を得られるのは精神安定上、大きいですね。
第一志望で小学校の成績が良ければぜひチャレンジしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. 2020年度はコロナの影響もあったのか、自己推薦は激戦でした。五木模試偏差値、LAでも60以上、WRだと65以上は必要だったのではと思います。五木模試結果の志望校別順位を見ても、55では足りないと思いました。これが来年以降も続くかどうかわかりませんが、ご参考になれば。

    • コロナの影響?さん コメントありがとうございます。
      前回は想像以上の激戦だったのですね。競争率も5倍となれば偏差値60以上というのも頷けます。
      参考にさせていただき記事に追記したいと思います。貴重な情報をいただきありがとうございました。