【考察】2021年度 同志社女子中学 入試結果感想(前期 後期)

同志社系

同志社女子中学の入試結果が公表されましたので考察します。
2020年1月16日(前期)17日(後期)に行われました。

関関同立系で唯一の女子校、同志社系で唯一コース制をとっています。WRコースとLAコースで偏差値5ptぐらいの差があり、前期試験と後期試験でも5pt以上の差があります。

2021年度前期入試 受験者数・実質倍率


では、2021年度の受験者数・実質倍率がどうなったかを見ていきましょう。
[ ]内の数字はWRコースからの回し人数です。
( )内の数字は前年比です。

WRコースからの回しがあるため、数字がごちゃごちゃしていますので、「実質倍率」と「合計」だけ見てもらえればいいです。

前期 募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
WRコース(約25名)110(+17)104(+16)26(−1)4.0(+0.7)
LAコース(約135名)345[84](+84)333[78](+87)136[47](−8)2.4(+0.7)
合計371(+83)359(+86)162(−9)2.2(+0.6)

ハイ?なんですかコレ?今年の同女にこれほどの爆上げ要素ってありましたっけ?
あげくに合格者数は若干減っていて、当事者ではない私がプチパニックです。

出願者数を見た時点で、同志社香里と同じくらいの競争率になるだろうなとは思ってましたが、香里とちがって、ココは女子だけですからね。すごい人気です。
WRコースはともかくLAコース狙いのご家庭は戸惑ったのではないでしょうか?
前期LA昨年1.7倍→今年2.4倍とか普通じゃありません。同女の前期LAで2.0倍を超えてくると厳しい戦いになります。

受験者数ベースで前年比+30%!とにかく今年の同志社女子は厳しかったとしか言いようがありません。総合的には「急激な難化」と言えると思います。

他の同志社系列校と比較して倍率と偏差値もそこそこで、将来同志社大学に進学することを考えると、オイシイと思っていましたが、今年のような状態が続くとそうも言ってられなくなりますね。

※同志社女子中学・高校は同志社大学に進学する学校です。同志社女子大学に進学する生徒は、同志社大に進学できないのではなく、自らの意志で進学しているようです(薬学や看護、学芸など)

2021年度後期入試 受験者数・実質倍率

はい、激戦の後期試験を見ていきます。
[ ]内の数字はWRコースからの回し人数です。
( )内の数字は前年比です。

後期日程もWRからLAへの回しが多すぎてわけがわからないので、合計と実質倍率だけ確認していただければと思います。

後期 募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
WRコース(約5名)227(+22)223(+24)48(+2)4.6(+0.3)
LAコース(約20名)451[177](+60)438[174](+61)126[76](−10)3.5(+0.7)
合計501(+63)487(+63)174(−8)2.8(+0.5)

試験日が統一日の翌日ということもあり、同校前期入試そして他校も、まだ合格発表が行われていない学校がほとんどですので、欠席者も少ないです。

後期も急激に競争率が上がったように見えますが、実は出願者数は一昨年とまったく同じ501名です。
つまり前年が少なかっただけで、さほど驚くような数字ではありません。
後期はチャレンジ組や併願抑え組も入り混じりますので、年度によるバラツキが発生しやすい状況になりやすいですね。

総合的に今年の同志社女子後期も「難化した」と言ってよさそうですね。
ですが、それはあくまで前年との比較でという意味です。一昨年に遡るとすれば、標準に近い状況でした。前期のそれとは異なります。

同志社女子は前期と後期でハードルの高さにかなり差があるので、慎重に受験日程を組みましょう。

・同志社中→同志社女子(後期)→同志社香里(後期)→同志社国際
・同志社香里(前期)→同志社女子(後期)→同志社香里(後期)→同志社国際

上記のような統一日から4日間「なにがなんでも同志社プラン」は偏差値が拮抗していますので、かなり余裕がないと危険です。

一番のおすすめは推薦入試や前期入試でWRでもLAでも、サクッと合格を頂いておくことです。
(おそらく来年の競争率は結構下がると思います)

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2021年度前期入試 平均点・合格最低点

次に受験者と合格者の平均点と合格最低点を見ていきます。

まずは前期から。
配点はWRコースが国語と算数が150点満点理科と社会が100点満点合計500点満点
LAコースは四教科すべてが100点満点合計400点満点です。

平均点国語算数理科社会合計平均点合格最低点
WR受験者98.0(−20.2)112.1(−2.4)64.0(−3.1)71.9(+2.1)346.9(−29.1)378.0(−22.0)
WR合格者111.3(−18.9)133.2(+1.6)75.1(+1.8)79.5(+7.4)401.7(−17.4)378.0(−22.0)
LA受験者60.3(−15.9)65.4(−5.2)57.8(−6.2)66.6(+1.3)250.3(−32.4)257.3(−15.7)
LA合格者66.9(−14.4)78.0(+1.7)64.8(−4.3)72.4(+4.1)283.9(−19.5)257.3(−15.7)

今年は国語を難しくしてきたようです。前年のWRコース国語受験者平均は8割弱まで上がってました。
これでは差がつきにくいので難度を上げてきたということでしょうか?普通ならそうします。

国語以外では、誤差の範囲内ですかね。
理科と社会の平均差が少し気になる程度です。社会のほうが点が取りやすいようですね。

3教科専念組に対して4教科をバランス良く勉強してきた受験生が有利とも言えますので、個人的にはいい傾向だと思っています。やっぱり4教科をがんばった受験生が報われてほしいという思いもあります。しかし、そこは他校も含めて受験戦略なので、良いとか悪いとかではありませんのであしからず。

もし「社会の難度を理科より下げる」ということを学校側が意図的にしているのならば、素晴らしい学校だと思いますね。

総合的に国語の超難化にともなって合格最低点も下に引きずられました。平均が下がった分だけ合格最低点も下がっています。とはいえ、今年の競争率だからこの程度の下げ幅で済んだのかもしれません。
入試問題を見ないことにはなんとも言えませんが、いずれにしても「前期は厳しい戦いだった」ことが予想されます。

2021年度前期入試 平均点・合格最低点

次に後期。
配点は前期と同じくです。ただ後期は競争率が高く、競争が激化しますので、別の学校ぐらいに考えていたほうがいいかもしれませんね。

平均点国語算数理科社会合計平均点合格最低点
WR受験者101.3(−18.3)116.4(−15.2)74.0(+3.4)68.1(−8.5)366.1(−12.1)421.9(−8.7)
WR合格者120.8(−13.9)138.6(−1.7)88.8(+3.2)76.2(−10.7)435.3(−16.4)421.9(−8.7)
LA受験者64.8(−12.8)70.0(+4.5)66.6(+1.7)64.6(−8.8)271.1(−11.5)296.0(−1)
LA合格者71.9(−12.3)83.3(+6.0)81.0(+4.7)72.0(−5.6)315.8(−4.0)296.0(−1)

後期はいろんな層が受験するのでバラツキがあって一概には言えませんが、間違いなく言えることは前期と同じく国語の難度が確実に上がっています。

WR受験者の算数平均が異様に下がっていますが、コレはなんなのでしょう?ちょっとよくわかりません。

前期と違って後期は理科より社会のほうが難しかったようです(笑)。まあこんなもんです。意図や狙いなんかはなく、完全にガチャですね。運を味方につけるしかないと…。

平均点は下がりましたが、合格最低点は比例するほど下がっていません。同女を受験する受験生のレベルが上っているのかもしれませんね。後期なんでそもそもバラつくのが当たり前ですが。

下がったとはいえ、あいかわらずWRの合格最低点は8割5分近いですし、LAでも7割5分に近いです。国語の問題レベルを引き上げてもコレですのでミスは致命傷になります。

後期は「難度を上げても合格最低点はさほど下がらなかった」というのが、私の総合的な印象です。

まとめ

2021年度 同志社女子中学の入試をまとめます。

  1. 前期入試・後期入試ともに受験者数が前年比で激増!合格者数は微減。
  2. 前年度の受験者が少なかったので揺り戻し?来年は減少の可能性が高い?
  3. 前期後期ともに国語の問題レベルをかなり上げた
  4. 特に前期は競争率が高く、厳しい入試だった。
  5. 合格最低点が下がったとはいえ、前期LA以外はかなりの得点率が要求される
  6. 算数の平均点が高止まりなので、注力の必要あり。

今年は驚くような結果でしたが、同時に「来年の前期LAは狙い目になるのではないか」と個人的には感じました。だいたい揺り戻しますからね。

今年は厳しい入試でしたが、前期LAコースは男子保護者からみれば羨ましい限りです。
同志社女子を受験できるのは女子の特権ですから、共学にこだわりがなければ、本当におすすめの学校です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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