みなさんのお子さんは国語が得意ですか?
ウチは苦手でした。典型的な国語苦手男子でした。
世間には国語の勉強をしなくてもそこそこ点が取れちゃう子がいます(ずるい)。
「勝てないまでも差を縮めたい」そんなあなたにおすすめします。
どんな子におすすめか
今回おすすめするのはこの本です。
<中学入試>国語の読解は「答え探しの技(ワザ)」で勝つ! 国語を味方の教科にして受験を制覇しよう!
どんな子におすすめかというと…、
- 国語が成績全体の足を引っ張っている。
- 読解が特に苦手。
- 本文に沿わず、主観で選択肢を選んだり、記述を書いちゃう。
- 普段から読書の習慣がない。
- 国語どころか、そもそも普段使っている日本語が怪しい(
←四年生時のウチ)。
最初に断っておきますが、この本を買って子供に渡すだけでは意味がありません。
この本を自分で読み、理解して、取り組めるなら国語の成績が悪いはずがないのです。
この本は保護者が読む本です。
一緒に取り組んであげるぐらいの覚悟がないと厳しいです。
構成
念の為に言っておきますが、参考書や問題集ではないです。
長文読解の学習手順を説明し、取り組み方やテクニックが書いてある本です。
ですから、読み物としてもおもしろいです。
どうせなら、早めに読んで「使える!」と思った部分を子供に伝授してください。
「うちの子、国語ヤバいかも!?」と思ったら、保護者がすぐに手に取るべき本です。
主に下記のような構成になっています。
- 本文の読み方のテクニック
説明文・論説文、物語文、随筆。それぞれの読み方を解説。 - 設問文の読み方のテクニック
- 設問の解き方のテクニック
選択式、抜き出し式、記述式。それぞれの解き方を解説。
オススメする理由
もともと読書習慣がなく、国語がキライ・苦手な子供に「登場人物の気持ちを察しろ!」とか「筆者の言いたいことは何だ?」などと、むちゃぶりしてはいけません。イジメです。
苦手なら苦手なりに、まず解き方を学びましょう。
深く読めないのなら、読めないなりに戦わなければなりません。
そのヒントとしてこの本に書いてあるテクニックや解法を利用してみてはどうでしょうか?
すべてのテクニック・ルールを厳密に守らなくてもかまいません。
いきなりすべてのルールを守れませんし、まずは使えそうな一つ、二つのルールを「守ってみよう」ぐらいでいいと思います。
実施するタイミング
どうせなら早いほうがいいです。
テクニックを習得し、テストでも無意識に作業できるようになるには時間がかかります。
今までの取り組み方をそう簡単に変えることはできませんから。
他のシリーズ
この本は保護者が読む本として紹介しましたが、トレーニングする問題集も発売されています。
「説明文・論説文」「物語文」「随筆文」の3冊があります。同じ著者です。
合う・合わないもありますので、まず試すなら「説明文・論説文」で良いかと。
「物語」「随筆」は学校によって出題されない場合がありますので、傾向を確認してからでいいでしょう。
・中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 説明文・論説文
・中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 物語文
・中学入試を制する国語の「読みテク」トレーニング 随筆文
一般的に中学受験塾でよく使用される「予習シリーズ国語 5年上・下」ですが、苦手な子には難しすぎると感じています。
解答・解説もくわしいですが、あの解説を国語の苦手な子が、読んで理解できますかね?
テキストが難しすぎると感じたら、レベルに合ったものを用意してあげましょう。
わからないテキストを盲信的に進めても、成績が上がるのか疑問です。
塾に相談してみるのもよいでしょう。ウチは「予習シリーズ 基本演習問題」と「読みテク」に切り替えた結果、戦えるレベル(決定的な差がつけられないレベル)にはなりました。
まとめ
国語は必死でつめこんでも、すぐに結果がついてくる教科ではありません。
なかなか結果がでないと心が折れそうになりますが、そこは親子で耐えましょう。
著者は国語の講師ですから、本文を深く読み、理解するという王道の解き方が大事と言いますが、「受験を突破する」もしくは「苦手な子を中堅校で戦えるレベルにする」だけなら、それほど深い理解が必要とは感じません(最難関レベルや早慶は必要です)。
国語が苦手な子供にとって大事なのは、国語で点数を稼ぐことではなく、ライバルに決定的な差をつけられないことです。苦手科目でなんとか食らいついて、得意科目で引き離せばいいのです。
その差を縮めるためにテクニックは有効だと考えます。策もなく闇雲に長文読解問題を解いても遠回りすることになるのではないでしょうか。
すべての教科でエースになれなくても大丈夫です。なれるのなら最難関を目指してください。
苦手な国語は差をつけられないレベルまであげましょう。その代わりに得意科目はピカピカに磨いてください。
・国語の読解は「答え探しの技(ワザ)」で勝つ! 国語を味方の教科にして受験を制覇しよう!