【レビュー】同志社香里中学 文化祭

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2019/11/02 最高にいい天気でした。
同志社香里の文化祭は毎年テーマがあります。令和元年、今年のテーマは「香里の文化祭 おもし令和」。
さらっとダジャレをぶっこんできます。大阪の学校らしいですね。

プログラム

あいかわらず、クラスも文化部も運動部も同好会も先生も、みんな楽しそうです。
盛りだくさんすぎて、全部まわりきるのは難しいので、ブロックごとに紹介します。

正門です

中庭ステージ

野外で誰の目にも入る一番目立つステージです。
高校生の有志によって、「歌」「お笑い」「ダンス」などが披露されています。

恥ずかしがり屋の人はきびしいかもしれませんが、出演者は堂々と披露してます。
ダンスなんかはキレキレでした。ダンス部は全国で1.2を争うレベルですからね。

漫才・コントなんかはウケることもスベることもありますが、そこはMCがうまくフォローするといった感じです。いずれにしても、有志であの舞台に立って、みんなを楽しませようとする心意気がすごいと思います。

香真館ステージ

礼拝や説明会などが行われるホールです。
ここでは、高校二、三年生のクラスごとに劇やミュージカル、アニメのパロディなんかを演じたり、吹奏楽部やマンドリン部の演奏が楽しめます。締めは演劇部でした。

披露するまでにどれくらいの練習したんだろうって考えると、先日まで中間テストだったわけですから香里の生徒は忙しそうですね。

体育館ロック

体育館地下の卓球場でライブを行っています。高校生のバンドが演奏しています。
ロックバンドが中心ですが、ラップバトルなんかもやっていてカッコイイです。

高校生になったらバンド活動したいという人はココを見に行くといいでしょう。
受験予定の小学生が行くのは少しハードルが高いかもしれません。

クラス展示

中学生による展示です。

一年生は縁日のような出し物が多かったです。スーパーボールすくいや輪投げ、射的、ペットボトルボウリング、くじ引きなどなど。
景品としてお菓子をくれるので、小学生が楽しめる内容になっています。

二年生はすこし凝った内容で、アニメのパロディやトリックアート、トリック写真、校内にいるキャラクター探し(リアルウォーリーを探せみたいな)などが催されていました。

三年生はムービーや社会科教室での劇ですね。
こちらもディズニー系のアニメやマンガ、ドラマのパロディが多かったです。
香真館と違って小規模なステージなので完全入替制なので時間帯によっては並ぶ必要があります。
高校一年生もこのステージでの劇になります。

高校二、三年生は香真館ステージでの上演です。

クラブ展示

文化祭なので文化系クラブが主役です。運動系クラブは模擬店でがんばっていました。
基本的に展示が多いのですが、すこし教室をのぞくだけで生徒が寄ってきてくれて丁寧に説明してくれました。大人に尻込みせず、堂々と話しかけることができるってすごいと思います。

書道部の展示、パフォーマンスは素晴らしいし、天文部では3Dで表現した星座の展示、天体望遠鏡ものぞかせてくれました。囲碁将棋部(オセロやチェスもあり)は淡々と対局していますし、旅鉄部では本格的なNゲージを操縦させてくれます。すべてを見るのは大変です。

理科の実験が好きな人は紫塩館を訪れましょう。
化学部が人工イクラやスライムを作ったり、粉塵爆発や液体窒素でなんでも凍らせる実験をやってます。初めて訪れた時は「失敗したのか?」って思うくらいの爆発音がしてて驚きましたから(笑)。
生物部ではたくさんの生き物がいて、癒やされます。両生類が多かったかな。

美術部、写真部の展示も素晴らしいです。大作もありますので相当時間をかけていると思います。
写真部の撮った写真を絵にするというコラボ企画もしていました。

中庭ステージ

バザー

10時前でもかなりの行列でした。毎年、盛況です。
今年は入場はしていませんので予想になりますが、例年通りあの行列を見ているとかなりお値打ちのものが安く売られていたと思います。

経済的に余裕のあるご家庭が多いでしょうし、モノが余っているのかもしれませんね。
近隣の方々もかなり入場されているようでした。
時間に余裕があれば、お母様方には一度は立ち寄ってもらいたいです。

ラオスに学校を建てようプロジェクト

東南アジアで最貧国の一つとされるラオスでは、教師も少なく、教科書や鉛筆、ノートなどの備品も十分ではありません。

その国に同志社香里の生徒主体で学校そのものを建ててしまおうというプロジェクトです。
教育環境にめぐまれない子どもたちのために募金活動したり、同志社マーク入りのオリジナルグッズやウーパールーパー・シリケンイモリなどを販売して資金作りをしています。

すでに一校を建てた実績があり、現在二校目建設の目処がたっているようです。
中高生がやるには、ちょっとスケールが大きすぎてピンときませんが、素晴らしい行動力だと思いました。自分たちが恵まれているということを実感しているからこそ、行動に移せるのだと思います。

PTA催し物

PTAとして模擬店、バザー、お菓子・ショッピングバッグ販売、お茶席を催されていました。
在校生の保護者も積極的に参加されています。
PTAもどうせやるなら、楽しんだほうがいいですよね。
結構みなさん、好きでされているように見えましたが。

まとめ

学校ごとに文化祭の色は異なると思いますが、同志社香里の文化祭は本当に「祭」です。
外部の人にもウェルカムですし、生徒たちだけで作り上げた感が満載です。
見ていて微笑ましいのは、生徒自身が本当に楽しそうだということ。
生徒と先生の距離感も近いですね。

よく口コミなんかで、「歩きながら食べていて行儀が悪かった」とか「校舎がきちんと清掃されていなかった」「外部者に対してあまり挨拶がされなかった」などネガティブな感想(同志社香里のことではないです)が目に付きますが、粗探しばかりしていると楽しめませんよ。
純粋に楽しみましょう。

主役はその学校の生徒たちです。生徒たちが楽しければそれでいいのです。
外部来場者のための文化祭ではありません。在校生が楽しむための文化祭ですから。
保護者の立場からしても、自分の子供が楽しそうな姿を見るのは幸せですよね。

文化祭に行って感じてほしいのは、自分の子供が「ゲスト側」ではなく「向こう側」つまり「ホスト側・ホステス側」になりたがっているか、その学校に入学して、内部・外部を問わず、みんなを楽しませたいと思えるかどうかが大事だと思います。

私自身はオープンスクールや学校説明会よりも文化祭が好きですね。
もっともリラックスした生徒たちを見ることができますし、教師と生徒の距離感がわかりやすいからです。
また、文化祭は年上(保護者)や年下(小学生)への接し方を見ていて、「すごいなぁ」と感じることも多いです。

今年の文化祭シーズンは終わりに近づいていますが、来年以降の受験をお考えのご家庭には、ぜひ文化祭に足を運んでもらいたいですね。おすすめです。