【レビュー】同志社香里中学校 入試説明会_概要編

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同志社香里中学の入試説明会をレポートします。
この学校の入試説明会は結構サービスしてくれますので、受験校として考えているのであれば、五年生の時に一度参加しておくと、今後の計画を立てやすくなります。

入試概要

説明会の様子を記します。

入試日

関西入試解禁日、いわゆる統一日とその二日後の前期・後期で実施されます。
第一志望でしたら、前期・後期ともに出願するのがよいでしょう。

毎年、前期で100数名の合格を出し、後期も25名募集ながら100名前後の合格を出していますので、前期が残念で後期に復活合格する受験生が25〜30名ほどいますとのこと。

前期で合格した受験生は後期を受けませんので、前期で数点足らずでしたらチャンスありです。
順位でいうと、前期で105名ほど合格が出されますので、140位あたりまでですね。

前後期で出願しても前期で合格して後期を受験しなければ、所定の手続き後に後期の受験料(¥20,000)を返金してくれます。
※後期を受験した場合は返金されません。

募集人数

前期190名(男子95名、女子95名)、後期50名(男子25名、女子25名)の合計240名です。
関大系と違って、男女別に合格が出されます。よって、ライバルは同性になります。
※関大系は性別に関係なく上から順に合格を出していきます。

例年、男子のほうが志願者が多く、合格最低点も高いです。女子は同志社女子も受けられますしね。

配点と選抜方法

傾斜配点アラカルト方式とでも呼びましょうか。

・国語:120点満点(各50分)
・算数:120点満点(各50分)
・理科: 80点満点(各40分)
・社会: 80点満点(各40分)

国語と算数の配点が、理科・社会の1.5倍なので、算国が得意な受験生が圧倒的に有利ですね。
普段、理科・社会で得点を稼ごうと考えている受験生は厳しい戦いになるかもしれません。

選抜方法は3パターンあります。

① 四教科の合計点
② 国・算・理の合計点✕1.25
③ 国・算・社の合計点✕1.25

上記①〜③のうち最も高い点数が受験生の得点になります。

極端なことを言うと、②なら社会が0点、③なら理科が0点でも構いません。
受験はしないといけませんが、足切りはありませんので寝ててもOKです。
要するに3教科での受験が可能と言うことです。

合格への戦略

※以下は個人的な見解です。


くりかえしになりますが、算数・国語が得意な受験生が圧倒的に有利です。
安定して400点満点で300点を取るつもりで勉強しましょう。目標は7割5分です。

よくある合格パターンとしては、算数か国語のどちらかで高得点(100点ぐらい/120点)を叩き出し、他で失敗せず無難にまとめて、逃げ切る形が多いようです。

バランス良く7割5分を取れるのなら、それに越したことはありませんが、凸凹がある場合は作戦を立てましょう。

過去問を解くときは、合格者平均を目標にしてください。
特に男子は実質競争率が2.0倍を下回ることは考えにくいので、受験者平均だと合格できません
女子も前々回から2.0を超えてきています。


以下の章で使用する得意・苦手の定義です。
得意教科:合格者平均レベル以上の教科
標準教科:受験者平均レベル以上、合格者平均レベル未満の教科
苦手教科:受験者平均レベル未満の教科

算数か国語が苦手な場合

中学受験で算数と国語は避けて通れません。どちらかが苦手教科の場合は四教科で戦いましょう。
両方が苦手な場合は、傾斜配点のためカバーしきれませんので、かなり厳しいでしょう。
四教科フラット配点の学校のほうがいいかもしれません。
苦手教科を他の三教科でカバーしつつ、苦手教科を受験者平均以上までは引き上げたいところです。

理科か社会が苦手な場合

片方があきらかに苦手な場合は、捨てても構いません。受験する必要はありますが0点でもOKです。その代わり捨てた教科にかける予定だった時間で目一杯残り三教科のレベルを引き上げましょう。

とはいえ、理科・社会は難しくないので、捨てるのはもったいなくもあります。
理科は問題数が多くて時間に余裕がない印象。じっくり考える問題ではなく、サクサク解いていく必要があります。

逆に社会は時間は余ると思います。少しクセがありますが、導入文・設問をじっくり読んで考えましょう。結構ヒントが書かれています。

まとめ

まず、得意教科を二つ作りましょう。
配点をみてもわかるように、一つは算数か国語でないとキツイです。
その得意教科を軸に苦手教科があれば、標準まで引き上げるのがよいでしょう。

算数が合否の鍵を握る可能性が高いです。
個人的な印象ですが、得意不得意あったとしても、国語・理科・社会では決定的な差はつきにくいと思っています。

算数は約21問の出題ですので、1問の配点が約6点です。わからないものは仕方がないのですが、大問の(1)をミスしてしまうと、(2)(3)も連鎖して簡単に15点以上が吹き飛びます。
ですから「ミスをなくそう!」「ミスはしないぞ!」とかの精神論ではなく、具体的にミスを防ぐ方法を考える(考えてあげる)必要があります。

受験者平均と合格者平均を比べてみても、国・理・社は10点未満の差しかないですが、算数は15点ほど差が開きます。合格者は平均的な受験者よりも3問多く正解していることになりますね。

とはいえ、総合点で勝負ですから、算数がそれほど得意でないなら極端に離されないレベルまで引き上げて、「国・理・社」をピカピカに磨いて挑みましょう。

ココまで読んでいただき、ありがとうございました。
またの機会に各教科担当の先生からのお話もUPしたいと思います。