受験生の夏・秋は激ハード!
模試・プレテスト・入試説明会・過去問対策など、この先もハードスケジュールが続きます。
後回しにされがちな社会という科目。社会はやれば結果が出やすい科目です。
まだ間に合います。がんばりましょう。
2023年版が発売されいます(日能研生は配布されます)。
社会をがんばりたい受験生は夏休み中がチャンスです!
社会の成績(当時)
※興味がなければ次に進んでください。
ウチは新5年(小4の2月)から通塾を始めましたが、新6年になるまでの一年間は算数に全力でした。
家庭学習時間の50〜60%を算数1教科に費やしていました。
社会に関しては、「今、必死に覚えてもどうせ忘れるんだろ?」ぐらいに考えていましたので後まわしに。
エビングハウスの忘却曲線を見ても、定着まで何度も繰り返さないといけません。
5年の間はそれをする時間がないと判断しました。中学受験において、私は算数至上主義者だったからです。
よって、社会は「授業、宿題、テストの解き直し」ぐらいで茶を濁してました。
理科が伸びれば捨ててもいいと思っていましたし…。
もちろん成績は平均より下でした。
しかし理科の成績が思ったほど伸びません。焦りました(汗)。
そして理科以前に国語が白目をむくような偏差値だったので、社会でカバーするべく、6年の夏休みにようやく重い腰をあげ、塾の夏期講習で総復習が始まるタイミングで家庭でも本気で社会の勉強を始めました。
必要なモノ
事前に過去問を分析していたので、志望校の社会がそれほど難しいとは思っていませんでした。
子もめちゃくちゃ社会に苦手意識があったわけではありません。むしろ効率よくまわせば、イケルと踏んでました。
そこで中学受験社会に関してネットで調べ、複合させながら戦略を練っていました。
今から紹介しますが、この方法は保護者の協力が不可欠です。
また万人向けとも言えません。
まず必要なものはコレです。↓
社会の総まとめ問題集2冊
画像にテキストが2冊写っていますが、年度違いではありません。同年度の全く同じものです。
受験生用と保護者用として使います。
我が家は日能研のメモリーチェックを使いましたが、同じものを2冊用意できるのであれば「四科のまとめ(四谷大塚)」や「コアプラス(SAPIX)」、「塾のオリジナルテキスト」でも構いません。どのテキストもよくできていますし、これじゃないと合格できないというものではありません。
・メモリーチェック
片面B5サイズでコンパクトで移動時間でも扱いやすい。関関同立系なら十分な内容。解答は別冊なので少しめんどう。個人的には一番好き。
※毎年7月下旬or8月上旬に新年度版が発売されます。
・コアプラス
コンパクトで扱いやすい。解答が同じページにある(赤シートで隠せる)ので楽。ただ内容は関関同立系より上のレベルに感じた。問題選別の必要があるかも。
・四科のまとめ
片面A4サイズと大きいので少し使いづらいかも。机でじっくりやるならOK。解答は別冊。同じ内容が続くこともあり、内容は少しくどいかも。値段が高い。
暗記シート(赤)
緑ではなく、かならず赤を用意してください。A5かB5サイズぐらいが良いと思います。
一般的なもので構いません。
オレンジ色のフリクション
赤はダメです。ボールペンもダメです(あとで消すので)。かならずオレンジ色のフリクションを用意してください。
赤のインクは赤シートを乗せても見えます。
オススメは太さ0.38mmです。0.5mmだとメモリーチェックの行間に書き込むのは厳しいです。
2種類の進め方
メモリーチェックをテキストとして使用した場合の説明をします。
私は2種類の進め方を実践しました。一人目は①、二人目は②です。
どちらがいいかはわかりません。自分に合う方でどうぞ。
共通しているのは、
・受験生と保護者が同じメモリーチェックを持って対峙する。
・使用するのは右のページだけ。左のページは見ない。
・受験生は[ ]に解答を入れつつ読む、速くまわすことが目的なので書かない。
・空欄以外も重要な「語句」があるので全文を読む。
・1ページを5分以内が目標です。
初めの「弱点診断テスト」は、やらなくても構いません。時間のある方はどうぞ。
右ページだけなら約80ページです。1ページを5分でこなせば400分。1周するのに6時間40分です。
いけそうな気がしてきませんか?
現実はなかなか計画通りに進まないと思いますが、できれば2周はしてほしいです。
①解答全写し⇒消去方式
・いきなり、えげつないことを言います。解答全部を[ ]の下にオレンジのフリクションで書き込んでください。腱鞘炎になったとしても責任はとりません。自己責任でお願いします。イヤならお金パワーでバイトを雇ってください。
・記入されたメモリーチェックは保護者が使います。受験生が正解した箇所は消してください。記入するのは大変ですが、子が正解して消していくのは快感です。
・誤答もしくは答えられない問題に ✔ を[ ]の上に付けてください。2周目以降、受験生が一人で取り組む場合、赤シートを一行ずつズラしていくと解答を目にする前に間違えた問題を認識できます。
②誤答書き込み方式
・受験生が間違えた問題の[ ]の下に解答を保護者がオレンジフリクションで書き込んでください。解答を確認しながらになるので、たくさん間違われるとかなり忙しいです。
・書き込みが間に合わない場合は[ ]の上に ✔ をつけておいて、あとで解答を書き込みましょう。
最初に大変なのが①で、あとから大変なのが②です。
私は両方を試しましたが、どっちもハードです。
専用テキストの完成
数回くりかえしても、まだオレンジ色の文字が残っている問題はその子が苦手な問題です。
苦手な問題がひと目でわかるテキストができあがりました。
そして、このテキストを子に渡してください。
あとは子が赤シートを使いながら自分自身で仕上げていけばいいです。
もちろん、付き合えるのなら付き合ってあげればいいでしょう。
このテキストは入試当日まで使えます。
社会は入試で最後の科目になることが多いので、休み時間を過ごすのもこの一冊でいいでしょう。
時事問題が出題される学校は、12月頃に出る「今年の重大ニュース」のようなまとめテキストで十分です。
これらの偏差値帯ですと、それほどマイナーな問題はでません。
むしろ、サービス問題です。
まとめ
社会に関しては、やるならやる。捨てるなら捨てるとはっきり決めたほうがいいです。
ウチは国語がヤバかったので、やらざるをえませんでした。
苦手科目があるなら、それをカバーできるぐらいのレベルにしないといけません。
ですから、私も必死で付き合いました。
子どもがキラキラした目で志望校合格を夢見てる姿を見ると、やれることはやってやろうと思うものですよ(親ばか)。
こんなこと普通の親はできません。9割の親はやりませんよ。
ですが、残った1割だからこそ価値があると思っています。
家事や用事で忙しいだろうし、仕事を持たれていれば時間がなくて大変ですよね。
なので、できれば父親も巻き込んでください。かなり負担が減ります。
親の指導力なんて関係ありません。ただの作業ですから。
行動するかしないか、それだけです。
中学受験は人生で一回だけ。6年生だけが得られる権利です。
どうぞ後悔のないように。