【傾向と対策】関大北陽プレテストを攻略しよう!

秋も深まり、いよいよプレテストも佳境を迎えています。
大学付属系をお考えならば、関西大学北陽中学をプレテストを受けられる受験生も多いのではないのでしょうか。
ウチは二人とも受けました。今回は関大北陽のプレテストを解説します。

概要

大学付属系の中学校を志望する受験生が多く受けるプレテストです。
受験者数は例年通りなら700人を超え、関西のプレテストでいえばBEST5ぐらいではないでしょうか。付属系を狙う者同士の中での立ち位置を知る絶好の機会です。
他校では帝塚山学院(複数回合計)、近畿大学付属中学も毎年700人前後は受験しています。

ご存知だとは思いますが、受験料として¥2,000かかります。
申込みはコチラ

日時・時間割

2020年11月14日(土)8:50~12:50

1時間目:国語 8:50〜9:40
2時間目:算数 10:00〜10:50
3時間目:理科 11:10〜11:50(3科目受験の場合は理科終了後解散)
4時間目:社会 12:10〜12:50

会場

本校での実施です。
中学校舎ではなく高校校舎が使われます。例年通りなら本番の入試も高校校舎で行われます。
保護者控室も高校校舎2Fになります。

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夢に向かって! 未来を創る 関西大学北陽中学校

※上履きを忘れずに持参してください。

保護者向けのイベント

同日同時間帯に下記イベントが実施されます。

◇入試説明会
時間:8:50〜10:00
場所:総合体育館3Fアリーナ
※定員があります。申込みはコチラ

◇個別相談会
時間:9:55〜
場所:中学校舎2F自習室(例年通りなら)
※入試説明会後、希望者のみ。

各科目の問題形式

あくまで昨年までと同じ傾向ならという前提です。昨年ベースとお考えください。
毎年さほど傾向は変わりません。

1時間目:国語(50分)

大問1 説明文
比較的読みやすい内容のものが多い
・本文はB5サイズで約3.5ページのボリューム
・設問数は10(2019年)
・接続詞
・本文に沿った適語補充
・文法
・抜き出し
・本文を使っての説明
・内容一致(選択問題)など

大問2 物語文
こちらも内容自体は読みやすい
・本文はB5サイズで約3.5ページのボリューム
・設問数は7(2019年)
・適語補充(擬態語など)
・言葉の意味(「一蹴する」など)
・一文抜き出し
・理由を問う選択問題
・本文に沿った適語補充
・理由説明(記述)
・内容一致(選択問題)など

大問3 漢字・語句
①漢字書き取り 6問
②慣用句 5問
③部首が同じ漢字を問う問題 5問
④グラフを見て正しい選択肢(文)を選ぶ問題(10の選択肢から4つを選ぶ)

①は毎年出題されます。②は慣用句とかことわざなど。③は漢字の成り立ち、部首や画数、書き順などです。④は新しい試みでしょうか。過去になかったように思います。内容は難しくないので、じっくり根気強く取り組めればOKです。

関大北陽の選択問題は5択です。勘で正解するのは難しいので、消去法で行くなら3つはサクッと消せるようになっておきたいところです。

2時間目:算数(50分)

大問数は5、総問数は20です。ながらくこのパターンは変わっていません。
1ページ(B5サイズ)につき、小問1,2問配置なので計算スペースは十分にあります。

大問1 計算と小問集合(計8問)
・計算問題:4問(単位変換含む)
・小問集合:4問(図形1問を含む)

ここで稼いでください。北陽はフラット配点なので難度に関係なく「1問5点✕20」です。序盤の比較的易しい問題で稼げるだけ稼いでしまいましょう。

大問2〜5(計12問)
・各大問に小問3つがくっついてます。
・2019は大問2:割合、3:速さ、4:規則性、5:グラフの読み取り(平均など)
・まず(1)に全集中。ここでミスをすると(2)(3)にも連鎖することが多いので。
・問題自体は標準的だが、導入文がややこしい場合があるので注意。
・正しく読み取り、条件整理ができれば(3)まで解ける可能性が高まります。

関大北陽の算数は1問5点✕20問の100点満点です。これはプレテストだけでなく、本番の1次試験や2次試験でも同じ配点です。1問目のやさしい計算問題も最後の難しい問題も同じ5点。
取れる問題できっちり得点しましょう。

3時間目:理科(40分)

大問数は4、総問数は約45問で50点満点。物理・化学・生物・地学から大問で1つずつです。
大問ごとの配点もそれぞれ11〜12点になります。ほぼ均等になります。

ちなみに2019は、
大問1:動物の育ち方(メダカなど)
大問2:電磁石・力のはたらき(コイル、てんびん、滑車など)
大問3:物質の変化(飽和水溶液、燃焼など)
大問4:地層と岩石(岩石の種類、地震など)

4時間目:社会(40分)

理科の試験が終わった時点で約300人が帰ります。かわいそうな社会…。
大問数は3で地理・歴史・社会です。総問数は約45で50点満点。

大問1:地理(配点20点)
大問2:歴史(配点20点)
大問3:公民(配点10点)

バランスよく出題されています。歴史は時事問題を絡めた問題が少し出てました。昨年なら新紙幣に選ばれた「渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎」が何をした人なのか?(選択問題)など。
記号問題と語句の記述がほとんどです。昨年は短文説明や理由説明などの記述問題はありませんでした。正誤問題が少し難しいかもしれません。

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平均点は?

さて平均点ですが年度や難度により異なりますが、若干上昇傾向にあります。
ざっくり以下で考えておいて問題ないと思います。

国語平均点:50点前後(100点満点)※4割強の年度もあった
算数平均点:50点前後(100点満点)
理科平均点:25点前後(50点満点)
社会平均点:25点前後(50点満点)

4科目平均:150点前後(300点満点)
3科目平均:150点前後(300点満点)※3科目合計を1.2倍して算出
2科目平均:100点前後(200点満点)

図ったように5割前後なんですよね。適当に書いているわけではありません。
個別相談でのヒアリングと過去2回のプレテスト受験経験を元にしています。

判定基準は?

判定は4段階で行われます。

A判定:合格可能性80%以上
B判定:合格可能性60%
C判定:合格可能性40%
D判定:合格可能性20%以下

3科目、4科目判定は1次試験用、2科目判定が2次試験用です。
学校側の合格可能性は上記の通りですが、少し厳しめに判定しているように感じました。

あくまで主観ですが、体感的には以下の通り。
A判定:合格可能性95%以上
B判定:合格可能性80%
C判定:合格可能性60%
D判定:幅が広いので控えます。

1次試験と2次A試験において、A,B判定で不合格だった人は身の回りでも塾内でも聞いたことはありません。C判定でもほとんどの人が合格していました。D判定の人は身近にいませんでした。
2次BはC判定だと危ない印象です。

そして判定基準は以下のとおりです。

◇4科目受験(300点満点)
A判定:170点以上
B判定:150点以上
C判定:105点以上
D判定:105点未満

◇3科目受験(300点満点:3科目合計を1.2倍して算出)
A判定:170点以上
B判定:150点以上
C判定:105点以上
D判定:105点未満

◇2科目受験(200点満点)
A判定:125点以上
B判定:105点以上
C判定:85点以上
D判定:85点未満

近年、1次試験の受験者数が少しずつですが増えていますので、基準を少し上げてくる可能性もあります。

対策

プレテストとはいえ、時期が時期なので良い成績をとるに越したことはありません。
このプレテストの問題形式は1次試験方式なので、対策するなら1次試験の過去問で対策してください。

算数の導入文には目を通しておいた方が良いと思います。初見だととっつきにくいかもしれません。
併願校ということであれば、がっつり時間を割く必要はありません。

プレテストを二度受験した感想

ウチは関大北陽のプレテストを二度受験しました。
子供の塾友や学校の知り合いなどもそこそこ受験しています。
関大北陽が第一志望の子は少なかったです。2次Aを受けることが多く、本命校は別にあるといった感じ。そういった中での順位や立ち位置の確認は非常に役に立ちました。そして、少しの安心を頂きました。

主観になりますが、このプレテストを他校に当てはめると以下の印象です。
統一日の前期、A日程とお考えください。

A判定を必ず取っておきたい学校
 同志社中、同志社女子(WR)、同志社香里、同志社国際、関学中、立命館中

B判定は必ず取っておきたい学校
 同志社女子(LA)関大一中、関大中等部

このプレテストが終わる頃には、残っている模試もプレテストもわずかですし、その後は立ち位置を把握することが難しくなります。
そして、ここからは全員が全力なので、大幅に立ち位置を上げることは並大抵のことではありません。
当面はできるだけ良いポジションで模試・プレテストを終えるように心がけましょう。

肌寒くなってきていますので、体調にはくれぐれもご注意ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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