【勘違い】大学付属はエスカレーター式!ホントに?

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大学付属校はエスカレーター式なんてよく言われますが、本当にそうでしょうか?
内部推薦で進学しやすいのは事実ですが、世間で言われているほど楽ではありません。

大学付属はエスカレーター式ではありません

誰が大学付属校のことをエスカレーター式なんて言い始めたんでしょうね?
何もせずに立ち止まっていて、大学まで進学できるわけないじゃないですか。


駅のエスカレーターのように立ち止まって、ボケーっとスマホをいじっていてもホームまで連れて行ってくれるのとはわけが違います。


強いて言うならば、「大学まで階段がつながっている」ぐらいです。
自力で階段を上がらなければ、大学へは行けませんよ。行っても本人が困りますしね。


そして、その階段にはそれぞれ特色があるということです。
急な階段もあれば、緩やかな階段、長い階段、短めの階段もあります。

「ゆるふわ」な考えは捨てた方がいい

もちろん大学の一般入試よりハードルは低いですが、あまりなめていると大変なことになりますよ。大学付属校は大学受験に対応したカリキュラムでない場合が多いですから、併設大学に進学できないとなると、自力で他大学に向けた受験勉強をしなければなりません。

併設高校への進学

中学から併設高校へは、「学校へ行かない」とかでなければ上がれると思います。
ただ、学力が低いままで高校に上がっても逆にツライ学校生活が待っています。


高入生の割合にもよりますが、下位の生徒なら高校受験を経て入学してきた生徒との差は歴然です。そして、基礎が理解できていない状態で高校の授業を理解するには、かなりの努力が必要になってしまうのです。

留年のリスク

中学で留年することはほとんどありません(開成や玉川学園などはあります)。
しかし、高校では成績不良で基準に達しないと普通に留年になります。


友達とは違う学年、違うクラス。恥ずかしさと情けなさ。
それでも普通に学校に通えるのなら、ある意味で大物の可能性があります。


強靭なメンタルですね。普通は不登校になるか退学します。
しかも留年したからといって、翌年に進級できるとは限りません。

希望する学部へ

希望する学部や大学で勉強したいことがわからなくて、なんとなく進学したいっていう場合はいいのですが、どうしても行きたい学部があれば、普通は成績順に志望学部に進学できるでしょうから、今度は付属生同士での席取り合戦に勝たなければなりません。


基準を満たしていれば何人でも行けるのか、定員があるのかは学校によって異なると思いますが、成績が良いに越したことはありません。不本意な学部に進学するとなると、今度は大学生活が不安です。

普通に勉強しよう

大学付属校に入学するということは、もう一般受験をする必要がないということです。
しかし、勉強はしないといけません。これはどこの学校も同じです。
受験勉強はしなくていいのですが、普通に勉強する必要はあります。


ですから、受験に対してモチベーションを上げるためとはいえ、保護者が子供に「大学付属に入れば、もう勉強しなくていいわよ!」なんて煽らないでくださいね。
真に受けた子供が、入学後に怒り狂ったり、だまされたと感じることもあるそうなので。


どんな学校でもトップがいれば、最下位もいる。
下位グループに入ってしまうと、抜け出すのはかなりの努力が必要です。塾や個別に通うなんてことになると、時間もお金ももったいないです。


大学付属は受験勉強はしなくてかまいませんが、学校の勉強は普通にしましょう。
そして、受験勉強に充てるはずだった時間を、熱中できること、夢中になれること、将来を考えることに充てましょう。


それが大学付属の魅力です。