【ひらめき?センス?】でる順過去問 図形

算数はキライじゃないんだけど、図形は苦手な子っていませんか?
ウチはそうでした。主観だと男子よりも女子に多い印象です。
どこに補助線を引くとか、垂線を引くなど、ひらめかないから仕方がない?
いいえ、そんなことはありません。

図形に対する認識(当時)

ウチの子は二人とも小学校入学と同時にそろばんを習い始め、新5年で入塾する頃には段を持っていました。

そのおかげか数字に苦手意識がなく、入塾後も算数は好きでしたし、成績も悪くなかったのですが、図形に関する単元はイマイチで、ブレイクスルーしてほしい気持ちと「図形はひらめきセンスが必要なのかな?」と感じていたこともあり、塾の相談に相談してみました。

しかし、ゆるめの塾だったせいか「算数の成績はイイですよ。この調子でがんばりましょう」程度の回答しかもらえません。そこからモヤモヤが続きました。なぜなら志望校が図形の問題を4,5問(25点分程)出題する学校だったからです。

個別相談にて

そして学校訪問で個別相談した際、担当してくれたのが偶然数学の先生だったので相談してみました。

先生
(五ツ木模試の成績表を見て)算数が得意なんですね。


ええまぁ、でも図形が不安定で、よく「今日はひらめかなかった」「補助線をどこに引くのかわからなかった」などと言ってます。センスがないんでしょうかね。

先生
図形の問題に限らず、算数にひらめきやセンスなんていりませんよ。少なくともウチの学校の問題では。


え?

先生
解けないとすれば演習量不足です(バッサリ!)
図形って見え方が違うだけで解き方や補助線の引き方もだいたい決まってますよ。何のために補助線が必要なのかを考えてください。まだ経験していないパターンなのか、知っているパターンを使えていないのか。振り返ってみてはいかがでしょうか。

私:(量が足りないと?保護者相手にえらくハッキリ言う先生だな…)そ、そうですか。演習量を増やしてみます。

当時(6年序盤)、算数にはかなり時間を割いていましたので、その時は少し気分の悪い思いをしたのですが、せっかくのアドバイスですし、素直に受け入れてみました。

私は基本的に塾テキストで十分と考えていたので、5年生のテキストから図形に関する単元を片っ端からこなしていこうと思ったのですが、図形は視覚的に記憶に残りやすく、角度なんかは根拠がわからずとも決めつけて進めたりと、ほとんど答えを覚えてしまっていたため、新たなテキストを探すことにしました。

テキスト選び

そして大きめの書店へテキストを選びに行くわけですが、すでに6年生でしたから何冊もこなせません。
それに大学付属系しか考えていなかったので、難問もそれほど必要ありません。
「標準問題+今の実力より少し背伸びした問題」ぐらいで探しましたが、図形専用テキストだと結構難しい問題が並んでいるんですよね。

候補に上がったのは「旺文社 でる順過去問 図形」
このでる順シリーズは「漢字」「ことわざ・語句・文法」を持っていたので親しみがありました。
ポップなデザインですが、入試問題の寄せ集めなので、それほど簡単ではありません。

もう一つは「みくに出版 中学入試よくでるランキング算数 図形問題」
日能研グループの出版社ですね。中学受験に精通しているので、安心できそうです。

どちらも入試問題を扱っていて、甲乙つけがたかったのですが、後者の方はA5サイズなのでじっくり取り組むにはサイズがコンパクトすぎるかなと。持ち運びには丁度いいのですが、自宅以外で解くことはありません。あと解説が子どもが一人でやるには「うーん」といった感じでした。
両方に共通することですが、結構な難問も載っていますので、問題の選別が必要かもしれません。

最後におすすめしておきたいのは、「図形プリント (陰山英男の完全習熟シリーズ)」
これ内容がすごく良くて「できれば5年生の時にやらせたかった」というのが正直な感想です。解説もかなりわかりやすいです。ただ当時のレベルだと、もう一段上を考えていたので結局見送りました。
今、中学受験する子どもが4,5年生ならコレを選びますね。

最終的に選んだのは「旺文社 でる順過去問 図形」です。
サイズ的にも見開きB4サイズでやりやすかったですし、解説もなかなかわかりやすく子ども一人でもなんとかなりそうだったので。私も解きまくりましたがね。

表紙カバーはなくなってました

結果

やっぱり中学の先生がおっしゃっていたようにパターンみたいなものがあるんですよね。「円と三角形」がでてくれば「二等辺三角形」や「正三角形」を意識したり、垂線を引くのもなんのために引くのか?を考えるようになりましたよ。

結果としては、大量の問題を解くことによって図形が好きになりました。
やっぱり「解けた!」って感覚はうれしいですよね。
先生に言われた通り演習量が不足していたのかもしれません。

成績が上がったのはこのテキストのおかげなのか、塾の指導のおかげなのかは正直わかりませんが、「解けた!楽しい!気持ちいい!」って言う感覚を体験するのことが大事ですよね。
もちろん図形でなくても全然いいんですけど。

科目や単元はなんでもいいですけど、一時期集中的にコミットするのも大事かなと思いました。
そこでうまくいくと、その小さな成功体験が他の分野にも波及することも考えられます。
6年生はもう過去問対策で大変でしょうけど、4,5年生はまだまだこれからです。何か「弱点を克服できた」という体験をしてほしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント