【考察】2022年度 関西大学第一中学校 入試結果感想

関西大学第一中学の入試結果がようやく公表されましたので考察します。
2022年1月15日に行われました。
関大系では最も募集人数も多く、歴史のある人気校です。
それでは見ていきましょう。

2022年度 受験者数・倍率

募集人数は例年通り約240名。

志願者数、合格者数、入学者は男女別に公表されていますが、合格は男女の区別なく成績上位者から出していくシンプルなスタイル。

入試も統一日午前だけの一発勝負。
潔し!
わかりやすくて気持ちがいいですね。

合格最低点さえ超えれば性別は関係ありません。指標は一つなので、それを超えるだけ。
トータルの出願者数と競争率だけ気にしていればいいです。

受験形式は「2教科型(国語・算数)」と「4教科型」があります。4教科型は「(国語+算数)✕2」の点数が高ければ、そちらが得点となります。

では、志願者数・倍率がどうなったかを見ていきましょう。
実際の受験者数が公表されていませんので、実質倍率を出すことはできません。
( )内の数字は前年比です。

志願者合格者倍率
4教科型 159(-6)96(+1)ーーー
4教科型 131(-9)70(-17)ーーー
2教科型 84(-9)43(+11)ーーー
2教科型 91(-4)43(+7)ーーー
合計465(-28)252(+2)1.8(-0.2)

志願者数において、以前ほどの男女差はなくなる傾向が続いています。2年ほど前までは全体的に男子のほうがかなり多かったのですが、今年も2科受験は女子が上回りました。

毎年少しづつ受験者が増え続け、昨年は2.0倍まできましたが、今年は「男・女」そして「4科・2科」通じてすべてで少しづつ減らしましたね。一旦小休止といったところでしょうか。

今年は1.8倍。受験者数が発表されていませんので実質倍率はわかりませんが、統一日の一発勝負ですから欠席も10名ぐらいかと。欠席10名で計算しても四捨五入で1.8倍です。
真ん中までに入れば合格。モチベづくりにはちょうどいい指標です。

さて今回の入試で気になったのは、「4科女子が苦戦したこと」男女ともに2科受験者が健闘したこと」です。特に「2科男子」は大きく合格者を増やしました。

後の章で触れますが、受験者平均点は「国語」が飛び抜けて高く、他3科目は横並びでした。
よって易しめだった国語で荒稼ぎした2科受験者が健闘したのかもしれません。

ただ個人的には「女子のほうが国語を得意としている印象」があるので、「4科女子の苦戦した理由」がいまいちよくわかりません。前年から大きく合格者を減らしました。

トータルの合格者数は252名で前年からプラス2名。誤差の範囲内です。
もう一昔前のように260名ほどの合格者数を出すことは期待できませんね。
来年以降もこの傾向が続きそうです。

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平均点・合格最低点

次に受験者の平均点と合格最低点を見ていきます。
以前は男女別に平均点を発表されていましたが、昨年からは男女区別なしの集計となっています。

男女別に合格を出していないので当然といえば当然ですね。
ここにも「性別は関係ない」という今風な考え方が取り入れられているのでしょうか。

国・算・理・社、各100点満点凸凹なしのフラットな配点です。
算数や国語が苦手でも理科・社会で挽回可能な配点です。4教科型のほうがカバーできるので有利かと思いますが、算国が得意であれば2教科型でもOKですし、受験準備が遅れた受験生でも2教科なら十分間に合います。
( )内の数字は前年比です。

国語算数理科社会合計合格最低点
4教科型76(+13)67(-1)66(+6)65(-16)274(+2)287(+18)
2教科型76(+16)65(±0)ーーーーーー141✕2(+32)287(+18)

四教科型

昨年は「社会の受験者平均が8割を超えるほど易しかった」ので4科受験生が無双し、2科受験生には厳しい戦いでした。社会の平均点がマイナス16点となっていますが、難化したと言うよりは元の難易度に戻してきただけですね。

今年は国語がキーになりました。
国語は2年連続で難化しており、平均6割5分までに着地させたいような意図が見えましたが、今年はまさかの易化。平均点が7割5分強の爆アガリです。

一時期は受験者平均点がかなり高騰していましたので、ここ1,2年は平均を6割5分あたりに落としたいような意図を感じていました。

毎年、4教科のうち3教科まではこのラインに着地する傾向があり、1教科が大きく上振れするパターンが多いです。それが昨年は「社会」であり、今年は「国語」でした。

その1教科が「理科・社会」になると4教科型が有利になります。「国語・算数」になるとイーブンです。正確にはその教科に費やした時間を考慮すると完全なイーブンではありませんが、そこまで気にする必要はないでしょう。

4教科型は「国語・算数」の点数がよければ、2教科型としての得点にもなるので死角なし。
いずれのパターンになっても有利であると感じています。
今年の場合だと4教科型で受験したとしても、平均点と合格最低点を見ると「得点として採用されたのは2教科」だった受験生も結構多かったのではないかと思えます。

競争率1.8倍にも関わらず、4科の受験者平均では合格最低点に遠く及びません。
国語・算数の平均点を2倍すると近いところになります。

このように関大一中を目指すのであれば、どちらのパターンにも対応できる4教科で挑むことをおすすめします(受験勉強開始が遅れたなどの諸事情がなければ)。これは入試説明会でも言われていたことですね。

また3教科受験の存在はなく、2教科か4教科というところがポイントだと思っています。
3教科までは受験できる学校が多く、強者もそれなりにいますので。

二教科型

今年は二教科型の受験生も十分に戦えました。
繰り返しになりますが「理科・社会」よりも「国語・算数」が易しかったからです。
ただ有利だったわけではありません。対等に戦える舞台設定だったというだけです。
合格者数も上の理由から今年は増加しています。

まとめ

2022年度 関大一中の入試をまとめます。

  1. 前年比で受験者数が久々に減少、合格者数は横ばい。
  2. それにともない競争率は0.2ptダウン。総合的に若干易化した。
  3. 逆に合格最低点は18点上がる。一昨年の合格最低点を同じ点数だった。
  4. 4科型の女子だけがなぜか苦戦した。
  5. 国語が極端な易化、社会は前年が優しすぎたため難化したが標準レベル。
  6. 今年は2教科型も十分に戦える入試だった。

作問者が受験者平均をコントロールするのは難しいと思いますが、おおむね6割5分ぐらいを狙っているように感じています。とはいえ毎年1教科だけ極端にやさしい教科があるわけですが(笑)。狙ってるのかハズしてるのかはわかりません。
その1教科を予想する必要はないので、気にせずやるべきことをやりましょう。

今年は出願者数が一旦落ち着きましたが、来年は揺り戻しの可能性が十分に考えられますので、当然油断は禁物。
「国語が予想外に易しかった」以外は、安定した入試だった印象です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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