【え?】同志社中学 2023年度から入試方法変更【2教科受験のみ!?】

同志社系

目を疑うようなニュースが飛び込んできました。
同志社中学の入試が「2教科受験になる」とのこと。
注意してほしいのは、2023年度の入試からということ。現小学5年生以降ですね。
現6年生の2022年組は従来通りの入試方式なので今まで通りの対策をしてください。

何が変わったの?

この記事を書いているのは2021年6月です。
繰り返しますが2023年1月実施の入学試験からです。現6年生(2022年受験組)は関係ありません。

現行の「4または3教科受験」に「2教科受験」が加わるのではなく、「2教科受験のみ」になります。
理科と社会は入試問題すらありません。6年後の赤本はペラペラになりそうですね。

それぞれの配点が40点満点から80点満点に変わりますが、試験時間が同じなので問題数はさほど変わらないことが予想されます。1問あたりの配点が2倍になるだけかもしれません。

現行2023年以降
教科数4または32
配点各40点✕4教科
(3教科✕4/3)
各80点✕2教科
満点160点160点
時間各40分各40分
受験回数統一日のみの1回統一日のみの1回

同志社系列では唯一「2教科」で受験できる中学校の誕生です。
それがまさか「本校である岩倉」とは驚きましたが、「チャイムが鳴らない」とか「ホームルーム教室がない強化センター方式」などユニークな学校なので、うなづける部分もあります。

対策はどうすればいい?

受験プラン(受験校)次第になります。

「2教科で受験できる学校しか受けない!」とかでなければ、特にやることは変わらないと思います。
他の併願校で理科ぐらいは必要になってくる場合もあるでしょうから。

ただ「時間や掛け方」や「モチベーションの保ち方」が難しく感じるかもしれません。第一志望校で必要のない教科の勉強にどのくらい力を入れるのか、集中できるのか…。

ちなみに関関同立系列校、提携校も含めて2教科受験できる学校を見てみると…。

2教科(国・算)で受験可能な学校

・同志社中学(2023年度から)
・関西学院(B日程)
・啓明学院(B日程)
・帝塚山学院(E入試・2次入試)
・初芝立命館(前期B日程、後期A,B日程)
・平安女学院
・育英西
・関西第一中学
・関西大学北陽中学(2次A,B)

意外とあるものですね。
どの地域にお住まいかにもよりますが、うまく組み合わせると2教科だけで受験を終えることができるのかもしれません。

とはいえ受験校の選択肢が狭まることもありますので、お子さんとよく話し合ってください。入学してもいいと思える学校で2教科受験プランが組めるなら負担は減りますね。
あと受験勉強の開始が遅れたご家庭には朗報と言えるでしょう。

興味のある方はぜひ受験プランをシミュレーションしてみてください。

学校からのメッセージは?

正直、現状ではこの入試変更による学校からのメッセージがまったく見えてきません
学校説明会で説明があるのかもしれませんが、ない場合は同じ質問の嵐になりそうです。私自身もぜひうかがってみたいです。

もし私が2023年受験組以降の保護者なら「ラッキー!」とは思えないです。むしろ「不安」のほうが大きいですね。国語と算数がずば抜けて得意なら「ラッキー」なのかもしれませんが、それでも1教科あたりのウェイトが大きいと感じます。

しかも試験時間が各40分。40分間のテストですから問題量もそれほど多くはないでしょう。午後入試や2日目以降の併願校ならわかりますが、統一日午前という多くの受験生が第一志望を受験する日時です。2年、3年かけて積み上げてきた努力がわずか80分で判定されてしまいます。

そして受験するのは、たかだか12才の子供。緊張もするしミスもするし動揺もするかもしれません。
平静を取り戻したときには、もう入試は終わっているかもしれません。2限で試験終了→解散ですから。
挽回のチャンスが無いんですよね。

「二教科の短期決戦を大きな失敗・失点をせず、普段どおりの実力を発揮して得点できる人材」
こういう人材を求めていると受け取ればよいのでしょうか?

少し皮肉っぽく書いてしまいましたが、入学を望む受験生が「同じ場所で同じ時間帯に同じ問題に取り組む」のですからフェアといえばフェアですから、個人的には異論を挟む余地はありません。
ただ、学校側のやさしさやあたたかさという部分で「うーん…」と感じた次第です。

邪推してみると…

もともとユニークな学校なので、塾発表の偏差値ランキング表に興味はないのかもしれません。
しかし保護者は気にする方が大半だと思います。

そして、少しうがった見方をすると直近では女子の受験者数がかなり減っていて、2021年1月の入試結果によると実質競争率は1.24倍でした。

逆に同志社女子は大幅に受験者数を伸ばし前期2.2倍、日能研さんの結果R4でも前期で2〜3pt上げてきてます。
さらに同志社香里前期にも1pt差とはいえ結果R4で抜かれました。香里の競争率も2.1〜2.2倍です。
いくら我が道を行くとはいえ、普通はおもしろくないはずです。本校としての自負もあるでしょうし。

こんな些細なことにいちいち反応しないとは思いますが、状況が状況なので「偏差値や競争率をあげたいのではないか?」と勘ぐってしまいます。

好意的に考えてみると…

同志社中学なりの「偏差値至上主義へのアンチテーゼ」とは考えられないでしょうか。
首都圏ほどではないにしろ、今の少子化を考えると中学受験というイベントは少々加熱気味です。

4,5年生から2,3百万円かけて、テキストの詰まった重いリュックを背に塾通い、長期休暇は午前から夜まで塾に缶詰めとか中学受験に縁のない家庭からすると「尋常ではない」と感じるでしょう。私も中学受験沼に足を踏み入れるまではそう思っていました。

「そこまでやらなくてもいいんだよ」「国・算だけ勉強してもっとカジュアルに入学しておいで」というメッセージでしょうか。

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なくなる理科と社会について

はっきり言ってクセの強い変な問題でした。もといユ、ユニークな問題でした。
別にいいんですよ。私学ですから。

「本気で入学したいならウチ用の対策してきてね」という感じですかね。本気の人同士での真剣勝負、おおいに結構です。学校側からの「こんな問題ウチしか出さないけど、それでも対策して、熱望してくれる受験生に入学してほしい」というメッセージだと好意的に受け取っていましたが、それもなくなるということです。ある意味で少し寂しい。

残った国語と算数について

控えめに言って、クセのない普通の問題です。むしろ歯ごたえがないというか、オーソドックスというか…。

算数に関しては時間に余裕がないわけでも、ムムムというほどの難問もほとんど見かけません
算数の最高得点は毎年満点ですし、この偏差値帯の算数って一定のレベルを超えると「満点」や「1問ミス」ぐらいの受検生がゴロゴロいます。

国語の感じ方は受験生に寄りますが、あまり差がつかないのではないかと感じています。
よって国語よりも算数を得意とする受験生が有利になると予測します。

競争率や偏差値はどうなる?

あくまで予測ですが、受験生の人数や層はあまり変わらないと思っています。チャレンジ組が若干増えて、算数苦手組が若干減るのかなと。
全体の受験者数は増えるかもしれませんが、受験生のレベルと言う意味では疑問が残ります。

もともと男子には人気で、直近でも受験者数は増加傾向にあって、競争率も2倍前後(良い水準)です。
算数の割合が25%から50%に変わったことにより、算数得意男子がぶっちぎって、国語はお茶を濁す程度で合格を勝ち取って行くのではないでしょうか。

また国語得意女子も多数いるかと思いますが、算数ほど点差をつけられないと予想します。
そういった意味で算数に苦手意識がある受験生には敬遠されるかもしれません。
となると、また同志社女子や同志社香里に受検生が流れるのでしょうか?

すでに同女も香里もかなりの競争率ですが…。

所感

断っておきますが、あくまで個人的な感想です。
選抜方式変更の理由や意図、経緯などが公式に説明されていませんので、どういう事情かはわかりませんが、個人的には「残念だなぁ」と思いました。

多様性を尊重し、受け入れる同志社だからこそ、2教科受験だけにするのではなく、4または3教科受験の選択肢も残して欲しかったなぁ。2教科受験の採用自体は悪くないと思っています。

それにしてもボリューム的に軽すぎるのではないかと?40点満点から80点満点に変わったとはいえ、配点が倍になっただけとすれば、ボーダー付近はさらなる激戦で1点に泣く受験生が多く出そうです。
また問題レベルが変わらないとすれば、高得点争いにますます拍車がかかりそうで恐ろしい…。

もし偏差値ランキングなど気にしていないのであれば、伝統校らしくドンと構えていて欲しかったところです。

今回の決断に受験生やその保護者から評価が下る(受験者数・偏差値)のはかなり先になりますが、その時に「あの入試変更は正しかったんだなぁ。さすが本校。」と感じさせてくれることを切に願っています。

※お詫び
同志社中学在校生の保護者様、また同志社中学を熱望しているご家庭のみなさまの中には、この記事を読んで、気分を害された方がいらっしゃるかもしれませんので謝っておきます。外部の人間が好き勝手に書いて、申し訳ございませんでした。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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