同志社中学の入試結果が公表されましたので考察します。
同志社中学の入試は今年から2教科受験に変更されました。
統一日のみの一発勝負。
そして国語と算数の80分だけで数年間の結果が出てしまいます。
瞬発力勝負になりそうですね。
うーん、ちょっと怖い。
2023年度入試 受験者数・倍率
募集人数は例年と同じく男女で約220名(外部募集)。
今年からは志願者や合格者に男女の区別がなくなりました。
単純に得点上位者から合格が出されるシンプルでフェアな選考方法です。
入学者が男女どちらかに偏っても問題ないということ。
逆に言うと男女同数である必要がないということでしょう。
もう、そういう時代なのでしょうね。
では、2教科受験の初年度、注目の志願者数・倍率がどうなったかを見ていきましょう。
( )内の数字は前年比です。
募集人数 男女220名 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 実質倍率 |
合計 | 457(+32) | 425(+23) | 265(±0) | 1.6(+0.1) |
うーん…。
もう少し志願者を集めるかと予想していましたが、それほどでもなかったです。
数字でいうと受験者ベースで約+5%に留まりました。
前年が激減でしたので、入試変更に関係なくコレぐらいは増えるのが自然です。
一発勝負なのに欠席者も32名と多めなのも気になります。
直近3年の志願者推移を見ると、
483名(2021)→425名(2022)→457名(2023)
せめて前々回の人数(483名)までは戻すかと思ってましたが…。
今回の入試変更(2教科受験)の目的が志願者を集めることではないのかもしれませんが、個人的には少し寂しいと感じています。
「岩倉スゲェー!」と思っていた世代からすると、やはり実質2.0倍前後くらいで競って欲しいと感じてしまいます。
物足りないとは言いませんが、どうしてこうなっちゃったんだろ??
でも志望校として考える受験生にとっては、いい傾向ですね。
がんばって目指してください!
2023年度入試 平均点・合格最低点
次に受験者の平均点と合格最低点を見ていきましょう。
2教科受験は初年度なので、単純に4教科時代の国語と算数の数字と比較して考察していきます。
受験形式は「2教科型」(国語・算数)のみ。
理科と社会は作問すらされていません。
数年後の赤本はペラペラですね。
40分のテストなので、問題数もそれほど多くありませんし。
80点満点✕2(国・算)=160点満点
男女も関係なく上位から合格を発行。
うん、単純明快でわかりやすいですね。
( )内の数字は前年比です。
※前回までは40点満点なので、昨年までの点数は2倍しています。
国語 | 算数 | 合計 | 合格最低点 | |
2023年 | 51,4(+0.8) | 54,4(-6.6) | 105.8(-3.4) | 103(-3) |
2022年 | 50.6※1 | 61.0※1 | 109.2※1 | 男106(-14.0) 女106(+1)※2 |
2021年 | 56.8※1 | 60.6※1 | 117.4※1 | 男120 女105※2 |
※2 前年までの理科・社会を含めた合格最低点です。
国語の平均点は率で64%、算数は68%です。
なかなかいいバランスのように感じます。
難度はというと、国語は前年並みですね。
算数は難化しましたね。
合格最低点は103点。
トータル65%でOKですから、個人的に予想していた高得点争いにはなりませんでした。
そして競争率が1.6倍なので、受験者平均が取れれば合格です。
来年の目安としては、「受験者平均」または「得点率7割」を目指す準備をしておけばいいのではないでしょうか?
まとめ
2023年度 同志社中の入試をまとめます。
- 受験者数:2教科受験に移行してかなり増加するかと思ったが、そうでもなかった。
- 実質倍率:岩倉でこの倍率(1.6倍)ならオイシイと感じてしまう。
- 問題レベル:国語は前年並。算数は難化。
- 合格最低点:ほぼ前年並み。高得点争いにはならなかった。
- 対策:安定して受験者平均を上回るように取り組み、得点率7割を安定して取れるレベルを目指す。
2教科受験に移行した初年度としては、それほどサプライズはありませんでした。
問題はみていませんが、平均点を見る限りは問題レベルもそれほど変えていない様子です。
来年の出願者数が上へ行くのか、下へ行くのか?
今はこれが一番気になりますが、もっと受験生を集めていい学校だと思っています。
逆に言うと、今はオイシイ時期とも言えそうです。
まあ、油断はできませんけどね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。