あっという間に2022年組の中学受験が終わり、2023年組が2月から新6年となりました。
「新6年」や「新5年」などというワードを使う人は中受関係者確定ですので、まわりにバレたくない人は気をつけましょうw
さて2023年度「五ツ木駸々堂 中学進学学力テスト会」の詳細が公表されました。
大学付属狙いのライバルも多く受験しますので、予備知識を頭に叩き込んで挑みましょう。
第1回はもう来月(3月)に実施されます。
※「五ツ木駸々堂 中学進学学力テスト会」は長いので、以下「五ツ木模試」と表記させてもらいます。「五木」や「進々堂」ではありません。
↓五ツ木模試の特徴や偏差値についてはコチラの記事をどうぞ。
2022年の日程
まず今年の日程を確認しましょう。
前年と同時期開催で特に変更点はありません。
一昨年は感染症の蔓延により「おうち受験」などという判定を出す模試では考えられない方法で実施されました。今後のことはわかりませんが心づもりはしておきましょう。
・第1回 3/6(日)
・第2回 5/15(日)
・第3回 7/3(日)
★第4回 8/28(日) ※第1回 Sコーステスト
★第5回 9/25(日)
★特別回 10/23(日)
・第6回 11/20(日) ※第2回 Sコーステスト
※Sコースは難関校向けのテストです。
午前は通常の国・算・理・社を受験し、午後から国語Sと算数Sを受験します。
ウチは二人ともすべて受験しました(Sコースは受けていません)。
塾の方針もあるでしょうから一概に言えませんが、受験するなら3回ぐらいは受けたほうがいいです。特別回だけ受けるなどは連続したデータも取れませんし、あまり意味がないと考えます。
★マークの回は重要度が高く、同志社女子の自己推薦においても最低1回の受験は必須です。
また個別相談の際、中学の先生方も秋以降の成績を基準に話やアドバイスをしてくれます。
第1回
受けるなら練習ぐらいの軽い気持ちで大丈夫です。
第2回
ココが初回受験という人が多いです。
このあたりから約3000人以上が受験します。
第3回
夏期講習前の腕試しといったところでしょうか。
受験生が本気モードになってきます。
年度によっては受験者数4000人を超えてきます。
★第4回 (同志社女子 ※自己推薦入試対象)
夏の終りに実施されます。秋は塾模試や運動会、修学旅行、プレテストなどのイベントが多いので、ココが受験者数ピークの年もあり、5000人超えが受験することも。
同志社女子の推薦入試を受験予定ならココからは受験してください。
※感染症の影響なのか一昨年から第4回も対象になりました。これが一時的な対応なのかはわかりませんので、夏頃に公式HPで必ず確認してください。
★第5回 (同志社女子 自己推薦入試対象)
個別相談される場合、中学の先生が見ているのは秋以降の成績です。それが入試結果に影響することはほぼないと思いますが、入りやすい学校ですとオイシイ話をされる場合があります。(関関同立系の系列校ではありませんが、他校を受験しないなら特待もしくは内定みたいな話をされたことがあります)
※同志社女子の推薦入試を受験予定なら受験してください。
★特別回(同志社女子 自己推薦入試対象)
この回はほとんどの志望校で受験できるので人気があり、単発の参加者も多いようです。
しかし昨年からコロナ禍により参加校が減少していますので、よく確認してくださいね。昨年は同志社香里などが参加を辞退されました。
※同志社女子の推薦入試を受験予定なら受験してください。
第6回
最後のテストになりますが特別回よりは受験者が減少する傾向があります。特別回までに結果を出せているようでしたら、過去問全力の時期ですし、無理して受験しなくてもいいかもしれません。
同志社女子の自己推薦と関係なくても、秋の第5回・特別回は重要だと考えます。このあたりで結果を出せると自信につながりますし、また12月以降の模試はほとんどなく、もう立ち位置を知る機会がないからです。
耳を塞ぎたくなる話もしておくと、この時期は皆がアクセル全開なので偏差値が伸びにくい時期でもあります。
この時期に結果を出すには、付け焼き刃では厳しく、やはり夏休み中に「どれだけ基礎固めが完了したか」が重要だと感じました。
実施予定会場
感染症のおかげで、私が保護者として引率していた頃より随分と様変わりしてしまいました。
特別回においても、前年は関関同立系だと同志社中や同志社香里・関学中・関大一中が、会場として登録されていませんでした。予定なので今年はまだわかりませんが残念です。
会場一覧はコチラをどうぞ。
特別回の会場は現在未確定です。参考までに昨年の会場はコチラからどうぞ。
以下、関関同立系列校+近大中のみ一覧表にします。
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 | |
関大北陽 | ○ | ○ | ○ | ー | ー | ー |
近大附属 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
啓明学院 | ー | ー | ○ | ー | ○ | ー |
個人的には毎回「受験するかもしれない中学」を会場に選ぶ必要はないと思います(遠い場合)。
1回ぐらいは受験候補校で受けるといいですが、移動時間ももったいないのでなるべく近いところがいいですよ。
出題範囲
五ツ木模試では出題範囲が公表されています。出題範囲はコチラ
中学受験塾の進度ではなく小学校の進度に寄せた出題範囲となっています。例えば社会の歴史などは、受験塾なら新6年までに一通り終わると思いますが、五ツ木模試で歴史が出題されるのは第3回(7月)からです。
復習テストの感覚で受験してもいいかもしれません。
いずれにしても通塾されているなら、すでに習った範囲ですのでテスト前にサラッとおさらいするくらいでいいかと思います。
ガッツリ対策するなら理科と社会の出題予告単元を集中的に復習しておきましょう。
また国語であれば、説明文は毎回出題されますが、物語文は第1回、第3回、第4回。随筆は第2回・第5回に出題されます。特別回と第6回は不透明ですが。
Sコースについて
関西の大学付属系を狙うという意味では、Sコースを受験する必要はありません。
通常コースのテストで十分です。
対策
復習テスト感覚とはいえ、テストを受けるからには「良い成績・良い順位・良い判定」を取りたいと思うのが本音でしょう。
対策するとすれば過去問を手に入れるのが一番です。ではどうすればいいか?
「五ツ木模試を受験することを推している塾」や「一括申し込みしてくれる塾」なら過去問を持っている可能性が高いので「五ツ木の過去問があったらください」とでも言えば、コピーしてくれると思います。最大手は知りませんが、塾と五ツ木は何らかの形でつながっています。塾は最大限に利用してください。
塾の課題をそっちのけで五ツ木対策をやるほどでもないと思いますが、テストの前週に1カ年分ぐらいはやってみるといいでしょう。
同志社女子の自己推薦狙いなら、
※同志社女子の自己推薦を狙うなら、第4回・第5回・特別回はガッツリ対策で最高のパフォーマンスを出してください。
↓自己推薦に関してはこの記事に書いてます。
五ツ木の過去問はメルカリやヤフオクなどでも出品されていたりします。値段に納得できるなら購入してもいいと思いますが、意外と高く感じました。そこまでする必要はないかなと…。
最後に
五ツ木模試は成績返却が2週間後と遅いので気持ちが冷めてしまっているかもしれませんが、振り返り・解き直しはキチンとしておきましょう。
復習テストの要素もあるので、どの単元を忘れてしまっているかがわかります。そこを把握した上で抜け落ちていたところを穴埋めしていきましょう。
やることがいっぱいで大変でしょうが、地道な積み重ねに勝るものはありません。
そして、保護者は成績表と一緒に入っている「TEST CONCOURS」という「まとめ冊子」に目を通してみてください。「他の受験生の動向」や「どれくらいの偏差値の子がどれくらいの学校を目指しているか」がわかります。
大学付属系の受験をお考えなら、同じぐらいの学校を目指しているライバルが集まる五ツ木模試はなかなかいいですよ。
そしてせっかく受けるなら、それなりに準備すると良い結果が出るかもです。
各教科の平均点がほとんど40点前後(高くて50点+αぐらい)なので、得意科目などで7割以上得点するとびっくりするような偏差値が出て優越感に浸れること間違いなしです(笑)。
今年も私は中学受験生を応援しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。