【ご褒美】ニンジンぶらさげ作戦は悪なのか?

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子供に勉強をさせるため、モチベーションを上げるためにご褒美で釣ってはいけないのか?
ご褒美がなければ、勉強しない子になってしまう?ご褒美で釣るなんてダメな親?
そんなことはないと思います。道徳や倫理に縛られすぎではないでしょうか。

結論

私の結論としては…、

ニンジンをぶらさげようが、ご褒美で釣ろうが、とにかく志望校合格を目指せ!

ということです。

そもそも社会にでれば、報酬という形のニンジンを奪い合うことになります。
一般的に企業の業績が上がれば給料が増えますし、歩合であればそれに応じた報酬が支払われます。
成果を出せば出世して給料も上がるでしょう。個人事業主であれば、言わずもがなです。


子どもと大人、立場は違えど通る道は同じ。
報酬がすべてではありませんが、生きていくために必要なこと。
私にはそれほど悪いこととは思えません。

理由

偏差値が上がったら〇〇を買ってあげる!
合格したら海外旅行だ!
第一志望に合格したらスマホを買ってあげる!などなど。


ご褒美で釣ってはいけない派の主張で多いのは「ご褒美がなければ、がんばらない人間になってしまう」というものです。

そういう子もいるかもしれませんね。
子供は受験したいと思っていないのに親のエゴで中学受験をさせているのなら、ありえる話です。


とはいえ、もう少し子供を信頼してもいいのではないでしょうか。
中学受験塾に通っている子供って塾が好きな子が多いように感じています。
親が子供の態度にぶっちぎれて「もう中学受験なんかやめてしまえ!」と叫んでも、「辞めない!」と言う子が多くいます。


ご褒美に釣られたかもしれませんが、がんばって合格した事実は変わりません。
そういった子供が入学後に、ご褒美がないからといってがんばらないというのは短絡的すぎないかと。
逆に、ご褒美で釣らずに合格した子でも中学でダラけてしまう子もいますよね。


たとえ入学後にがんばらなかったとして、その原因が中学受験時のご褒美と結びつけるというのも違和感があります。そうだったとしても、また親子で問題解決していけばいいのではないでしょうか。


小学生時のご褒美が今後の人生にそこまで影響を与えるのであれば、親は一つの間違いもなく育てきらなくてはなりません。
そんなパーフェクトな親がこの世にどれだけいるのでしょうか。


今は志望校に合格するためなら手段は選ばなくていいと思います。勉強を教えられる親、教えられない親、いろんな形があるでしょう。しかしそれはたいした問題ではありません。


どんな親でもできることは「生活習慣を整えること」「子供を気分良く机に向かわせること」
このあたりに全力を注げば、ほぼ親の役割はほぼ終わりでいいのではないでしょうか。
イライラしたまま机に向かっても集中できませんよね。

夢や目標の設定

入学後も継続してがんばる子とだらけちゃう子の違いってなんなのでしょう。
進学校のことはあまり知りませんが、付属校においてはガンガン部活したり、生徒会でバリバリ活動したり、忙しそうな子ほど成績が良い印象があります。あくまで耳にする範囲内の話ですが。


個人的には夢や目標の設定によると考えています。
ざっくり言うと「志望校に合格することが目標」なのか、「志望校に入学して◯◯をすること」が目標なのかの違いです。


前者の場合は合格した時点で目標は達成されたということになります。
目標を達成した、もしくは夢を叶えたのでご褒美を得た。大満足!これってもう完結してますよね?
その後、新たな目標を設定しなければモチベーションが上がらずにだらけてしまうのも頷けます。


後者の場合はどうか?
まだ目標は達成しておらず道半ばどころか、スタート地点にようやく立てた状態なのでモチベーションをうまく保てるように思います。


もちろん一概にはいえませんが、子供と未来の話をする時は合格することだけでなく、入学後の話を中心にしてはいかがでしょうか。
ぜひ素敵な夢を持たせてあげてください。

ご褒美にも種類がある

①テストで良い点もしくは目標偏差値を取ればご褒美
②本を読み切る。問題集一冊をやりきる。100問解くなどに対するご褒美

これどちらが良いと思います?
お偉い先生の研究によると②のようです。

①は結果に対してのご褒美②は努力に対するご褒美ですね。
どちらかというと子供は結果よりも努力を褒められたほうが心に響くようです。


加えて①の場合は結果を出さないと褒められない、ご褒美を得られません。
②の場合、結果はともあれ「やり遂げた」という達成感に加えて、褒められたという事象が嬉しいのかもしれませんね。


ひとつ②で難しいのは「やった」のレベルが子供によって違うということです。
その際、親の基準を持ち出さないほうが良いと思っています。
そこは今後、子供の基準を少しずつうまく引き上げてみてください。


とはいえ、大人になると結果を求められるのですがね…。
そこは成長に伴って、結果を出す大切さをわかってもらえるかと。

まとめ

今回は「学力の経済学」という本を参考にしました。
若干、都合の良い論文をエビデンスとして使っている部分も見受けられますが、まあ読み物としても楽しめましたし、参考になった部分もありました。
よかったら一度読んでみてください。


中学受験は、一生に一度きりです。
小学6年生にのみ与えられた特権です。あたりまえですが浪人はできません。


同時に、第一志望校に入学できる子供は約30%(関西ではもう少し高い)という厳しい現実もあります。道徳や倫理も大事ですが、後悔なきよう、なりふりかまわず全力で駆け抜けてほしいと思っています。


もちろん、進学先や偏差値で人生が決まるわけではありません。
しかし、「人生の一部」は決まるかもしれませんね。
どうぞ、親子で後悔なきよう中学受験を終えられるようお祈りしております。


「なりふりかまわず合格を目指せ!」と言ったり、「結果だけでなく努力を褒めろ!」と言ったりで「どっちやねん!」とつっこまれそうな拙い記事になってしまいましたが、そこは各ご家庭で子供の性格にあったサポートや応援をしてくださればと…。


ちなみに、私は第一志望校に「合格した子の保護者」「不合格だった子の保護者」の両方を経験しています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。