【2023年度入試】関関同立系中学 日程別偏差値ランキング 女子編

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今回は2023年度入試に向けて男子に引き続き、2022年夏時点での日程別偏差値ランキング(女子)をまとめてみました。
対象はブログの性質上、関関同立系+提携校(関関同立コース)とさせていただきます。
※ランキングには日能研さんの予想R4を拝借いたしました。

ランキングに関して

男子に引き続き、どこの学校が上位だとか下位だとか、そんなことをお伝えしたいのではありません。
R4自体も日能研さんの指標であり、他塾や他模試には当てはまりませんので。

それぞれの学校の間にどれくらいのポイント差があるのかを知ることで、次のステップ(上位校)への指標にはなるのではないか、また各ご家庭でチャレンジ校・適正校・安全校などのカテゴリーを作る目安になるのではないかと思っています。

五ツ木の目標偏差値(A判定ではない)に変換するのであれば、学校にも寄りますが体感的にはR4に8〜10ほどプラスした数値が近いのではないかと思います。

統一日について

統一日午前は特別です。

多くの受験生が第一志望校を受けるであろう統一日午前の一次試験やA日程の数値が重要視されます。
統一日午前は受験生もばらけ、競争率としてはもっとも低くなりますので、目標とする偏差値も後期やB日程に比べると低くなります。

この日にチャレンジ校、適正校、安全校のどれを受験するかは各家庭の考え方によりますが、個人的にはもっとも入学したい学校を受験するのが悔いも残らず、良いのかなと当時考えていました。

統一日とは

1月の第二もしくは第三土曜日にあたる近畿圏中学入試解禁日。近畿圏ではこの日より前に入試を実施してはいけないことになっている。大学入学共通テスト(旧センター試験)と同じ日


すべての学校が統一日に入試を行うわけではありません。「解禁日以降ならOKでしょ?」という考え方もあって、あえてずらしてくる学校もあります。有名どころでは洛南、東大寺、西大和、同志社国際などになります。

提携校の場合は「関関同立へ進学可能なコース」を載せています。
男子と違って、女子は提携女子校の関関同立コースなど選択肢も多くありますので、併願プランを上手に組んで立ち回りましょう。

統一日午前のランキング

受験生がバラけるので合格の可能性がもっとも高くなります。
第一志望校を受験するのがオーソドックス。あえて安全校を抑えておくと戦略もありますが、一番入学したい学校を受けるのが悔いが残らないように感じていました(当時)。

女子の場合は関学へのハードルが男子に比べグッと上がります。関学中、啓明中ともに女子の偏差値が男子と比べて+2〜4が必要です。帝塚山学院の関学コースもポイントアップしています。
なお立命館へのハードルは低め40未満に平安女子(京都)・初芝立命館(大阪)・育英西(奈良)が3府県にあります。
※初芝立命館、帝塚山学院、平安女子、育英西は「関学・立命館進学コース」以外は割愛しています。

※学校名右の( )は前年からポイント増減を表しています

2023_予想R4女子
56関西学院(±0)
53立命館_AL(+1)
52同志社香里(+1)
51同志社女子_WR(-1)
48同志社(-2)
立命館_CL(+2)
立命館守山_AD(±0)
45同志社女子_LA(-1)
44関西第一(±0)
立命館宇治(+2)
帝塚山学院_関学(+2)
43啓明学院(±0)
42関大中等部(±0)
立命館守山_AM(±0)
41関大北陽(+3)
39平安女子_RS+(±0)
38初芝立命館_R(±0)
37育英西_立命館(±0)

[コメント]
同志社女子が「揺り戻し」でわずかですがダウンしてます。
同志社中が-2pt(※1)。予想R4なので日能研さん的には2教科入試になってダウンするという予想のようです。個人的には上がると考えてますが。

目立つところでは関大北陽。志願者が一気に増えて、同じ併設校の関大中等部に迫る勢い。最近は女子の志願者・入学者も増えてきています。
立命館CLは同志社中(岩倉)に並びました。立命館宇治・帝塚山学院関学も関大一中に並び、ハードルが上がってきていますので注意が必要です。

(※1)
同志社中学は次回から2教科受験になるため、この数値を鵜呑みにはできません。
入試形式変更初年度は何が起こるかわかりませんので。

統一日午後のランキング

二次試験やB日程、コース分けなどは募集人数や合格者を絞ることによって偏差値を上げることができますし、そもそも併願が多いので年度によってバラつきますので競争率も予想しにくいです
同志社国際、関学国際千里などの一発試験を除けば、ココ以降は併願の意味合いが強くなってきます。

統一日午後は大学付属校でなくても、入学してもいいと思える安全校をまずは1校を確実に抑えておきたいところです。AMがチャレンジ気味の場合は特に慎重になりましょう。

2023_予想R4女子
53帝塚山学院_関学(+1)
50立命館守山AD(-3)
44立命館守山AM(-4)
関大北陽(+4)
42育英西_立命館(+4)
41平安女子_RS+(-1)
初芝立命館_R(+1)

[コメント]
立命館守山が謎の暴落(?)。滋賀県の受験事情にはくわしくなのでコメントは差し控えさせていただきますが、かがやき21入試の上限が設定されたことによる影響でしょうか??。

関大北陽は大幅アップ!これを真に受けるなら関大一中と並びますのでもはや併願と言えるのか怪しいことになりますが、個人的には「それほどか?」とも感じています。

育英西も上げすぎでしょ。おもわず「そんなに?」と声が出ました。

二日目午前 ランキング

二日目以降はチャレンジ組、併願抑え組が入り乱れます。
ココまでに持ち偏差値よりかなり低めの安全校、プレテストにてA判定校を受験しているのであればガンガン攻めてもいいかもしれません。

2023_予想R4女子
59立命館_AL(±0)
同志社女子_WR(+1)
54立命館_CL(+2)
52同志社女子_LA(±0)
51立命館守山_AD(±0)
50帝塚山学院_関学(±0)
44立命館守山_AM(-4)
関西学院千里国際(+1)
40初芝立命館_立命館(±0)

ここでも立命館CLの底上げ立命館守山の謎の下げ幅
他に特筆すべきことはないですね。
同志社女子WRが立命館ALに並びかけて最高峰を競っています。

二日目午後 ランキング

ココまでに3連戦しているようですと、そろそろ疲れが見え始めるころです。
体力・集中力が心配であれば二日目は午前か午後のどちらかは休息・回復に当てたほうがいいかもしれません。
統一日は感情も高ぶりアドレナリンも出ているので連投でも乗り切れますが、二日連続ダブルヘッダーとなると三日目以降に上位志望の学校がある場合、体力面・精神面できつくなると思います。

2023_予想R4女子
53帝塚山学院_関学(±0)
52立命館守山_AD(±0)
50関大北陽(+4)
48立命館守山_AM(±0)
45平安女子_RS+(+3)
40初芝立命館_立命館(±0)
育英西_立命館(+2)

[コメント]
またしても関大北陽が4ptアップ(そんなに?)!
あとは立命館系の平安女子・育英西が躍進しています。
育英西は全体的に底上げされているように感じますね。注意が必要です。

(おまけ)
二日目午後になると、同志社女子・同志社香里・関学・啓明・平安女子・帝塚山学院など統一日午前校の結果が出始めます。合格とわかり、ココで中学受験終了となるご家庭もたくさんいるでしょう。保護者控室、廊下やピロティで嬌声が上がります。泣くほどうれしいのもわかります。叫びたいのもわかります。わかりますが、あなたのすぐ近くに残念だったご家庭が必ずいます。そのご家庭は明日以降も苦しい戦いが続くのです。そのことを忘れないであげてください。

三日目午前 ランキング

このあたりからハードルが高くなってきます。すでに1校でも合格をいただいていればテンション高めで試験会場に乗り込めるでしょう。
この午前でまだ合格を手にしてなければ、メンタル的にかなりキツくなってきます。

2023_予想R4女子
57同志社香里(+4)
啓明学院(+4)
51関大中等部(+1)
48立命館宇治(±0)

[コメント]
同志社香里は前期の合格発表が終わっており、合格者を除いた上での57ptなのでワンチャン狙いでも厳しい数値となります。

驚いたのは啓明学院が香里に並ぶ57pt!いくら女子の人気を集める学校とはいえ、ここまででしょうか?関学中学部B日程とさほど変わらない数値ですが…。

三日目午後 ランキング

男子は三日目午後は関関同立系の入試はありませんが女子は選択肢があります。
この日はそれほどハードルは高くないので狙い目かもしれませんね。
女子の併願プランは日程的に6連戦、7連戦も可能ですが、体調面を重々考慮してあげてください。

2023_予想R4女子
43平安女子_RS+(+1)
41育英西_立命館(+2)

[コメント]
ここでも育英西の健闘が目に付きます。
この流れが次年も続くのかが見どころですね。

四日目午前 ランキング

関関同立系としてはこの日で終了ですね。
この両校を受験される方はすでにどこかで合格を手にしている受験生がほとんどかと思います。

2023_予想R4女子
58関西学院(-2)
52同志社国際(±0)

[コメント]
関学が2pt下げて58。男子のそれに近づいてきました。
男子は数値を下げた同志社国際ですが、女子は前年のそれをキープしました。

本音

さて、ココまで日能研さんから発表された「予想R4」を元に所感を綴りました。
春先に出された「結果R4」とほぼ同じ数値です。違っていても±1ptでしょうか。

そりゃそうですよね。自分たちが発表した結果を元に次年度を予想するのですから自然なことです。
厳しい結果だったのに次年度の予想を低く見積もることなんてできません

「高く予想して低かった」→あまり叩かれません。
「低く予想して高かった」→叩かれます。

天気予報と同じ図式(晴れ予報で雨が降ると叩かれる)。
組織なので気持ちはわかりますが、作成者の本音は違うのではないかと推察しています。
何年も受験産業にいて、何回も中学受験あるあるの「揺り戻し」を見てるはず。

私は組織でなく、個人の場末ブログなので本音を言います。
上の表で+3以上のポイントアップは赤太字で記しました。これらの学校の次期結果R4は下がると見ています。

特に関大北陽・育英西は急激にアップしましたが、警戒しすぎるほどではないという印象です。
少なからず敬遠されると思うので。
今年の同志社女子中学なんかは「揺り戻し」の典型的な例だと感じました(前年の考察でも言及しています)。

最後に

関西は首都圏ほど併願パターンは複雑ではありません。お住まいから通学可能エリアを考えると、3校ぐらいになるでしょうか。女子校・提携校を含めると、女子の場合は男子に比べるとかなり選択肢はかなり広がります。

統一日に第一志望校に合格できれば、何事もなく中学受験が終了するでしょう。しかし全員がそういうわけにはいきません。厳しいようですが半数以上は第一志望校に合格できないのが現実です。

だからこそ、親子で入学しても良いと思える併願校を見つけておくことが大切です。
第一志望校不合格なんて考えたくないですよね。わかります。

ですが併願校をしっかりと選定しておくとメンタルはかなり安定します。かつプレテストでA判定を取っておくと精神安定剤としては十分です。あとは第一志望校に集中すればいいだけですから。

子供と相談してそれぞれに合った良き受験プランを練ってくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。