かなり特徴的な学校なので、帰国生徒ではなく国内一般生徒として志望される場合は、必ず学校説明会に足を運んでください。記事の内容も国内一般生徒を対象にしています。
全校生徒の6〜7割が帰国生徒という学校なので、入学して同級生になる一般生徒(国内組)は30人ほどしかいません。同性だと10数人です。
多様性を受け入れ、変化を好み、好奇心旺盛な子供には充実した学校生活が送れると思います。
入学当初は毎日が海外旅行みたいな雰囲気のようです。
プログラム
- 学校紹介(ビデオ上映)
- 学校・入試説明会
- 学校見学ツアー
- 校内自由見学
- 部活動見学
- 個別相談
学校紹介
簡単なビデオ上映です。全く同じだったかはわかりませんが、公式HPでもショートムービーが何本か見られます。
↓同志社国際中学校・高等学校 ショートムービー
https://www.youtube.com/watch?v=r_cAHTZRvdg&t=3s
学校・入試説明会
様々な国で生活をしてきた帰国生徒が多いので、「みんな違って当たり前」ということを強調されていました。ですから、国内一般生徒と英語圏からの帰国生徒が同じ授業は受けるのは、非効率なのでクラスを細分化して習熟度別にしている。学力別、能力別とは違うとのこと。
国内一般生徒は帰国生徒から英語を教えてもらい、帰国生徒は国内一般生徒から国語や歴史を教えてもらうという風景がよくあるそうです。互いに得意な分野を教え合って、感化し合う環境のようです。また、ディベートがエキサイトしてくると日本語から英語に切り替わったりするみたいですよ(すごすぎ)。
高校からは大学のように第二外国語を選択することができます。ラインナップとしては、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国・朝鮮語になります。語学好きには充実した環境ですね。
多彩な留学プログラムも用意されています。中学から参加できるものが4プログラム、高校からが8プログラムあります。
学校見学ツアー
見学者4組(4家族)に帰国生徒2人が付いて学校を案内してくれました。
アメリカと韓国からの帰国生徒で「不安でしたがこの学校に入ってよかった」と言ってました。
一人は日本語に関して、流暢ではありませんでしたが、丁寧に説明しようとしてくれて、それがまたグローバルな感じがしましたね。
できれば、国内一般生徒の話も聞いてみたかったのですが、残念ながら叶いませんでした。
校舎内は習熟度別にクラスを分けているだけあって、4〜5人ぐらいで勉強するような小さな教室もありました。
2014年に完成した新校舎はさすがにキレイで音楽室は立派です。旧校舎はそれなりに年季が入っていますがアカデミックな雰囲気でした。
コミュニケーションセンター(図書館)も、書籍をはじめ、雑誌、新聞、インターネット環境が整っていて、情報を一度に集められる環境で、ラップトップPCも150台あり、自由に使えるようです。
部活動見学
あまり見られなかったのですが、アメフト部が活躍しているようです。アメフト部併設のチアも熱心に練習していました。テニスコートも6面ほどあり、ハードな練習をしていましたね。
みんな楽しんでいる雰囲気でした。
進学先
同志社系列校なので同志社大学・同志社女子大学への進学が90%以上になります。あと、海外の大学への進学も他系列校より多いですね。
プログラム以外で感じたこと
1.通学路
同志社大学田辺キャンパスと同志社女子大学のすぐとなりに在り、最寄のJR学研都市線「同志社前」から徒歩10分、または近鉄京都線「興戸」から徒歩15分と表記されていますが、行きはプラス5分と思っていた方がいいです。とにかく激坂です。冬は凍結して滑らないのか心配になりました。駅前にコンビニとファミレスがあるだけで、町全体が同志社のアカデミックな雰囲気でした。
2.トイレ
学校訪問の際にはチェックするのですが、この日は失念してしまいました。
3.保護者層
母親と子供の組み合わせが多かったですね。父親は海外で仕事をされているのかもしれません。
私見ですが、上品で物静かな方が多いように思いました。海外生活を通して、もっと主張の強い人が多いのかな? と思っていましたが、そうでもなかったです。
まとめ・感想
初めにも書きましたが、好奇心が旺盛で、誰とでも友達になれて、自己管理ができて、何にでも挑戦するタイプには抜群の環境だと思います。
逆に、与えられた課題をこなす方が楽、何をやればいいか指示してもらう方が楽と思うようなタイプ、自分の意見をハッキリと言わないようなおとなしめの子供には微妙かもしれません(あくまで私見)。
国内企業でも、社内や取引先で外国人と仕事することは珍しいことではありませんし、子供が社会人になる頃にはさらに機会が増えるでしょう。そういった意味でも、この学校で経験できることは将来的に役に立つと思います。
個人的にはいろいろな経験ができそうで、とても好きな学校なのですが、合う合わないがはっきりしそうな学校なので、親子で慎重に見定めることが重要になるでしょう。