数年におよぶサポートお疲れさまでした。そろそろ進学先が決まった頃でしょうか。
それぞれのご家庭にドラマがあり、激アツの一週間だったと思います。
中学受験が終了した人はもうこのブログにも来ないと思いますが、それでも記事にしたいことがあります。
入試前の思考
統一日が近づくにつれ、第一志望校の入試が近づくにつれ「合格最低点でいいから、ギリギリでいいからなんとか合格させてあげたい!」 こんな風に思いませんでしたか?
私はそう思っていました。
まだ小さい背中に数キロの重いリュックを背負い、あれだけ塾に通いつめて勉強をがんばったのだから報われてほしいと。
合格後、入学前の思考
そうしてめでたく合格を勝ち取り、進学先も決まって「よくがんばった」とねぎらい、讃えたことでしょう。感動に打ち震え、涙した保護者も少なくないはずです。
入学者登校日、制服採寸などを経て、入学後の新生活を夢見て舞い上がったことでしょう。
浮かれるのも悪くありません。普通のことです。
大学付属校は超進学校ではありませんから、入学後の塾探しをこの時期からするご家庭もほとんどいないのではないかと思います。
入学後の思考
新しい制服を着て、新しい生活。なんと晴れやかなことでしょう。
新しい友達もできて、部活はどれにしようか?毎日が新鮮で楽しい!
そんな子供の姿を見て、あらためて「中学受験して良かった」と実感するかもしれません。
5月も末になると、初めての中間テストが近づいてきます。
このあたりで入試前の思考とのズレが発生します。
「ちゃんと授業を聞いていれば平均点ぐらいは取れるはず!取ってほしい!」
こんな思考になる保護者も少なくないでしょう!
けど、それって…。
平均点とは…
保護者は簡単に「平均点ぐらいは取ってほしい。取れるはずだ。」と思いがちです。
だがしかし、受験をして入学した中学で平均点を取るということは、数ヶ月前に受けた入試で「合格者平均」を取るということと同義ですよ?
まわりには入試を突破してきた人しかいないのですから。
入試直前には「合格最低点でいいから、ギリギリでいいからなんとか合格させてあげたい!」と思っていたはずなのに、いつのまにか「合格者平均ぐらいは取ってほしい」に思考がすり替わっています。
たった数ヶ月で目標が「合格最低点」から「合格者平均」ですw
何点で合格したのか?何位で合格したのか?わからないことのほうが多いので、なんとも言えませんが、二次試験や後期日程で持ち偏差値と比較してかなり余裕があったとか、「かなり上位で合格したはず!」と胸を張って言えるのならそういった思考も理解できますが、どの学校にも上位層にはスゴイ生徒がいるものですよ。
「家から近いから」とか「親の母校だから」など持ち偏差値とは関係のない動機で、落ちることなど微塵も考えず、当たり前のように合格して入学してくる突き抜けた生徒が一定数います。
ウチの子も「な、なんであの子この学校なんやろ?」「次元の違う人が何人かいる」などと言ってました。
過去の自分へ
めでたい宴の最中に氷水をぶっかるような記事を書いてしまいました。
しかしこれは過去の私に向けて書いた記事でもあります。
口には出してませんが「なんで平均点ぐらい取れないの?」と思っていたフシがありました。
言いたかったことは「入学した学校で平均点を取るということはスゴイことなんですよ」ってことです。
上位15%ぐらい(スペックが高い上に努力を怠らない)と下位15%ぐらい(合格する能力はあるのに勉強しない)を除いたボリュームゾーンは思ったより狭いレンジで競っています。よって数点で順位が大きく変動します。
どんなテストであれ約半数は平均以下です。入学試験しかり、定期テストしかり。
子供のタイプにもよりますが、当面はボリュームゾーンを下に外れなければ、ちょっとしたきっかけでチャンスはありますので、あまり期待しすぎると心配のタネも増えますし疲れますよって話でした。
入学後の定期テストで平均点を取れていたら、どうか褒めてあげてくださいね。
同時に平均点以下だったとしても過度にがっかりしないでもらいたいです。また積み上げて行きましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。