関西大学第一中学校による2019年に行われた入試説明会で配布された「受験生へのアドバイス」。各教科の先生が関大一中を目指す受験生へメッセージを送ってくれています。
その中身を少し紹介します。
この冊子は合同説明会や資料請求などでは配布されません。現地の入試説明会に参加した人だけに配られるものです。
表紙に次のように書かれています。
これは2020年度入学試験に向けて、傾向と対策をまとめたものです。
関西大学第一中学校
受験勉強の参考にしてください。
中身も受験生に語りかけるような文章で書かれています。
いい学校ですよね。先生方の優しさを感じませんか?
では、箇条書き形式で一気にいきます。
国語
- 大問は3つ。説明的文章、文学的文章、漢字の構成。
- 選択問題も記述問題も出題される。
- 特別な知識がなくても読み解ける問題なので、じっくり考えて。
- 選択問題は「なんとなく」ではなく、本文にそって選ぶこと。
- 記述問題は「何が求められているか」を考えて解答づくりしましょう。
- 記述の文末が問い方に合った表現になっているか。
- 文字数指定がある場合は全体の80%以上書こう。
- 少ない場合は必要なことが書けていないと思いましょう。
- 普段から本を読む習慣があれば、安心して取り組むことができます。
- たくさんの作品を読み流しするのではなく、少ない作品でもじっくり読むと考える力につながります。
- 考える力なしに文章は読み解けません。
- 本校は「漢字」を基礎学力として重視しているので、独立して出題している。
- 漢字問題は大きな字でていねいにはっきりと書いてください。
算数
- 多くの分野からかたよりなく出題することを考えている、
- いろいろな問題を経験して苦手な分野をなくしておきましょう。
- 標準的な問題を確実にできるように。
- 計算問題は、小数や分数を含んだ四則計算が正確にできるように。
- 日頃からていねいに式を書いて計算すること。
- 文章問題は問題文をしっかり読んで、読解する練習をしておく。
- 図形問題については、その図形が持っている性質をよく理解しておくこと。
- 受験生の学力が入試の得点に比例する出題を心がけている。
社会
- 地理・歴史・公民の3分野から出題。
- 普段から身の回りの生活や自然を調べ、地域の様子・出来事に興味を持って観察しよう。
- 日頃から新聞やニュースをよく見る習慣をつけてください。
- 地理では図表・統計を読み取る力をつける。
- 統計は最新のものを見ておくこと。
- 日本地理は全国をもらさず学習すること。特定の地域にかたよった出題はしない。
- 地図帳や白地図を使った学習が必要。
- 歴史では人物名や重要な出来事など歴史の流れに沿って整理しておく。
- 時代ごとの特徴を幅広く学習すること。
- 歴史資料(史料)の学習も忘れずに。
- 公民では国内の政治や国際社会のしくみに関心を持って学習すること。
- 全般にわたってですが、単に暗記するのではなく、物事の原因やなぜそうなるのかという「考える力」を養っておく。
- 基本的な用語は漢字で書けるようにしておく。
- 試験時間は50分です。時間配分に気をつけてください。
理科
- 物理、化学、地学、生物に関して、均等に出題。
- 日常生活で起こる現象などにも興味を持ちましょう。
- 図や写真などもよく見て、内容を理解しましょう。
- 文章をしっかり読んで、説明を理解できる能力が大切です。
- 選択問題が多いので、問題や選択肢をよく読んで、適した答えを選べるように。
- 試験時間50分で十分解けますので焦らず、うっかりミスをしないように。
- 設問で分数で答えてよいという指示がない限り、小数で答えること。
- 単位まで答える問題は、単位がないと減点、もしくは不正解になります。
- 設問が漢字指定でなければひらがなでも不正解にはなりません。
- 誤字、脱字は減点もしくは不正解になることがあります。
まとめ
先生方からのアドバイスはどうだったでしょうか。
何かのヒントになればいいですね。
実物が手に入れたい人は第二回入試説明会(2019/10/5)に参加してみてください。
以前に学校訪問しているのであれば、子供は塾に行かせて、保護者のみの参加がおすすめです。
この時期は模試も多いですし、過去問に取り掛かったり、学校の行事も入ってきたりで、受験生は目の回るような忙しさですよね。
勝負どころです。体調に気をつけてがんばりましょう!