2019/05/06に開催された同志社香里中学校のオープンスクールに参加してきました。
学校概要や体験授業、クラブ体験をレビューしていきます。
動画上映(開始前)
まず香真館(ホール)に着くと開始時間まで学校紹介動画が流れています。
子供を飽きさせないための時間つぶしですね。
内容は学校HPでも似たような動画が置いてあるので気になる方はコチラをどうぞ。
聖日礼拝
キリスト教主義の学校なのでイベントは礼拝から始まり、賛美歌を歌います。
入学後も礼拝はありますが、クリスチャンになることを強要したり、洗礼を受けさせたりするということはありません。
教育方針がキリスト教主義なだけで、教会へ行ったことがないようなご家庭でも問題ないです。ただ「聖書」という授業はあります。教会へ行ってレポートを書くというような宿題もあるようです。
学校紹介
まず一番のアピールポイントは生徒の満足度です。
中学生が93.3%、高校生が94.2%。80%を超える学校自体があまりなく、90%を超えるということはいい意味で異常です。たしかに在校生を見ていてもキラキラしていて学校生活を楽しんでいそうな生徒が多い印象でした。また、高校生だと思いますが大人にも物怖じせず目を見てしっかり受け答えができる生徒に丁寧な案内をしてもらいました。
教育方針・三つの特色
1.キリスト教主義
同志社の理念である「キリスト教をもって徳育の基本とする」に基づいて、週2回のショート礼拝と隔週のロング礼拝を実施しており、聖書を読み、教員の講話を聞き、心を落ち着けて真理について考える時間を設けています。
「隣人愛の精神」を学び、いかに生きるべきかを考え、あたたかい心を養うことに力を注いでいるようです。
※コメント
あまり気にすることはないと思いますが、宗教色が苦手なご家庭には微妙かもしれません。
2.自由主義
生徒の自主性を尊重しているため、中学生徒会・高校生徒自治会の取り組みが活発です。
例えば、各クラスで「通学マナー委員」を設け、実態調査やマナーの呼びかけに学校の命令などではなく生徒自身が積極的に取り組んでいるようです。
もともと制服のない学校ですが、生徒会の提案により「標準服」が作られています。式のときやクラブの試合などで必要なときに着用しているようです。もちろん購入するもしないのも自由です。
※コメント
自由すぎて少し心配になるほどですが、自由を享受するには責任が伴うということを学び、自主性が育つのであれば素晴らしいことだと思います。
3.国際主義
長期休暇中の海外研修や国際交流が充実していますね。海外からの留学生も積極的に受け入れて居ます。また英語のネイティブによる授業が中心です。サポートとして日本人教員も付いているようです。
高3の修学旅行ではハワイへ行きますが、事前交流として現地校の生徒とスカイプやメールでやり取りをしているため、旧知の友と再会したような感覚になるのだとか。
※コメント
将来、留学したいとか海外に居住したいと考えるような「英語大好き女子」にはたまらない環境なのではないでしょうか。
進学先
当然、付属校(訂正:付属校ではなく系列校)ですから同志社大学への進学率は95%超で、同志社系列の中でもトップの内部進学率です。成績順で希望の学部に進学できます。
最近ですと法学部は人気がなく、グローバルコミュニケーションや心理学部が内部生には人気があるようです。また、クラブ活動が盛んですがクラブでの成績(インターハイ出場など)は大学進学の成績にはまったく考慮されません。
外部受験をする人もいるようですが、カリキュラムが大学受験に対応していませんので外部を目指すのであれば、自分で予備校に通うなりして対策するしかありません。
体験授業
申し込み制なので、次回以降で希望される方は2週間前を目安にHPをチェックしてください。
2,3教室を見て回りましたが、総じて言えることは教師と生徒との距離感が近いということです。
エース級の教師による布陣を敷いている可能性も否定できませんが、アシスタントを務める生徒たちの動きを見ていると、普段からこういった授業を展開しているのかなとも思えます。
このサポートしている生徒たちの対応が素晴らしく、中学生でこんなに的確なサポートができるのかと感心しました。
いずれにしても、体験して損はないです。授業内容もユニークで面白いです。
食堂体験
メニューは4種類が用意されていました。
ウインナーカレー、塩だれカルビ丼、ラーメン、冷やしうどん。
価格は¥360〜380だったと思います。
味は学食なのでそれなりです。この価格ですし中高生なら満足できる内容かと。
クラブ体験
午後はクラブ活動を体験または見学できます。同志社香里はクラブ活動が盛んで、運動部18や文化部15、同好会3が活動しています。有名なのはダンス部で全国レベルです。Mステなんかにも出演したことがありますね。マンドリン部も文部科学大臣賞(全国1位)を受賞しています。
中高でクラブ活動を頑張りたい生徒には最高の環境が整っています。
中高合同で活動しているクラブが多いので、スキルも上がりやすく、高校生になると中学生を指導したり、面倒見たりと社会の縮図のようでした。
全体的に「みんな青春してるなぁ」と感じました。
プログラム以外で感じたこと
1.通学路
最寄の香里園駅(京阪)からかなり歩きます。正門まで20分弱で正門から教室までも5分はかかりそうです。通学で毎日歩いていると慣れるのかもしれませんが正直しんどかったです。
気の合う友達と会話を楽しみながら歩けば、あっと言う間かもしれませんね。
逆に一人で荷物を持って歩くとつらいかもしれません。足腰は鍛えられそうですが、真夏や真冬を想像するとゾッとします。
2.トイレ
3ヶ所ほど入りましたが校舎によって違いました。和式だけのトイレ、洋式だけのトイレ、温水洗浄便座付(ウォシュ○ット付)のトイレがありました。
おそらく校舎の建築時期によって設備が違うのではないでしょうか。教室近くのトイレが温水洗浄便座付とは限りません。私が入った中学校舎内のトイレは和式でした。すべてをチェックしたわけではありません。
3.保護者層
夫婦での参加率が高いと感じました。大学付属系には多いと思います。
お母様方はわりと上品な感じですかね。女性の服装のことはよくわかりませんが、ワンピースやアンサンブル(?)など清潔感のある服装が多かったです。合わせるのが難しいかもしれませんが、かなり歩くので靴は歩きやすいものがおすすめです。カジュアルな感じの方も多いので、あまり気にしなくても大丈夫です。
お父様はロンTやポロ、襟付きシャツに綿パンやチノ、ジーンズなど、カジュアルめの服装が多かったです。こちらもジャケット着たりする必要はないですね。もちろん着てもいいですし、好きな服装で構わないです。
全体的にみて、下品なほど「金持ちアピール」したり、巻き髪盛り付けて「悪目立ち」している方は目に付きませんでした。あくまで個人的な意見ですが。
まとめ
通学圏内で大学付属系を考えているご家庭であれば、一度は行ってみたほうがいいです。
来月も第2回のオープンスクールがありますので。
感じ方はそれぞれ違うと思いますが、「大学入試を突破する学力」とは違った「学力」を身につけることができそうです。これが「心の勉強」というものかもしれませんね。
自分を律することができて、自ら動ける子供にはとても充実した学校生活になりそうです。
また、自由だからといって遊び呆けてしまう子供は少し心配ですね。
あくまで同志社大学へ進学するための学校です。カリキュラムが受験用ではないので「大学は国公立」と少しでもお考えであればおすすめできません。かなりの努力と覚悟、周りに流されない強靭なメンタルが必要になると思います。