【レビュー】同志社香里中学校 入試説明会_算数編


前回の国語
に続いて、今回は算数担当の先生による説明とそれに対する見解を書いていきます。
過去に個別相談などで知り得た情報なども記載してきますね。

この記事は2019年の入試説明会のレビューです。数年後にこの記事を見られた方はご注意ください。

算数について

国語同様、算数もここ数年は固定パターンですね。
大問[1]〜[7]に小問(1)〜(3)がくっついています。総問題数は21問〜25問くらい。1問あたりの平均配点は約6点です。
前期・後期で難易度の差はありません。後期のほうが合格に必要な点数が上がるだけです。

入試説明会などで頂ける過去問に問題レベルが記載されており、学校側が決めた難度を「基本」「標準」「やや発展」「発展」の4段階で表しています。
この基準を元に話を進めていきます。

計算

[1]は計算問題が3問出題されます。
少し工夫が必要な場合もありますが、「基本」問題なので絶対に間違えないでください。
(説明された先生も力説されていました)

うっかりミスは許されません合格ラインを超えてくる受験生はここではミスをしません。
受験生の9割が3問とも正解します。

高速で解かなくてもいいので、見直し不要なレベルになっておきましょう。
計算問題の見直しに時間を使うのはもったいないです。

小問集合

[2]は独立した小問が3〜4問出題されます。
ほとんどの年度で基本問題が出題されますが、たま〜に1問だけ「やや発展」問題が出ます。そこだけ注意が必要ですが、他の受験生も間違えると思いますのであまり気にしなくてもいいです。
基本的にはここも全問正解で切り抜けたいところです。

大問[3]〜[7]

さてここからが本番なのですが、覚えておいてほしいのは、同志社香里の大問は難度の低い順から並んでいるわけではないということです。

大問内の(1)は「基本」(2)は「基本」か「標準」です。(3)が「標準」か「やや発展」「発展」になります。その「発展系」が後半の[6]や[7]ではなく[3]や[4]、[5]あたりに配置されていることがありますので、前半にきた場合、固まらないように。
意外と最後の大問[7]が3問とも基本〜標準レベルのことがありますので、難度を見分ける力も養っておくといいでしょう。

前半の[3]あたりで難しい問題にぶちあたっても、心を折られることなく、華麗にスルーして次の問題へ進みましょう。その難問は解けなくてOKです。満点を狙わなくていいですし、他者も解けません。「捨て問」ぐらいに考えておきましょう。


もう少し傾向を深堀りすると、図形に関する問題の比率が高めです。小問込みで5問ぐらいは出ます。平面図形、立体図形の両方出ますので、準備を怠らないようにしましょう。
来年(2020年度)も両方出題すると明言されていました。

あとは数量に関する問題や損益売買、場合の数、規則性を問う問題など、普通の中学受験塾で習うオーソドックスな問題が多く、斜め上↗を行くような問題はほぼないですね。

「図形」に関しても、「数量」に関する問題でも「比」を得意になっておくと有利に運べると思います。解き方なんていろいろありますが、速さでも何でも「比」を使って解ける問題では積極的に使用して解く練習をしておけば、他にも応用できそうです。

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まとめ

この偏差値帯の算数にしては、シンプルで標準的な問題だと感じています。
日能研R4で算数55、五木で算数62ぐらいを超えてくる受験生なら100点(120点満点)ぐらいはとれそうです。

「やや発展」「発展」レベルの問題が2問ほど出ますが、解けなくてOKです。
他の受験生も解けませんし、満点を取る必要はありません。解けたらラッキーぐらいの気持ちで。
発展」問題を解けるようになるために莫大な時間を使うより、苦手教科に時間をまわすほうが効率的だと考えます。

算数が得意な受験生は、「やや発展」「発展」以外の問題はすべて正解する意気込みで挑んでください。導入文をしっかり理解して、条件を整理できれば100/120点ぐらい取れます
「何を問うているのか?」を理解する国語力と想像力も必要になります。

算数が少し苦手な受験生は、まず「基本」をしっかり取ること。そこから「標準」を何問正解できるかにかかってきます。大問[1][2]はあわせるとして、[3]以降の(1)と(2)まで正解すると85点ぐらい狙えます。苦手と自覚しているなら、まずココを目指しましょう。それでも受験者平均は超えてきますから。

とりあえず、計算は正解するとして、同志社香里に絞るならとにかく「図形」と「比」です!
ここにコミットしてください。なんでも「比」や「割合」で考えられる脳を作っておくと有利です。

算数は点差が付きやすい科目です。脅すつもりはありませんが大問の(1)をミスすると連鎖式に(2)(3)も間違えますから一気に20点近くがふっ飛びます。
ですから、くれぐれも精神論や根性論ではなく、論理的にミスをしづらい方法を考えましょう

それでは、がんばってください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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