【中学受験恒例】大乱闘 親子バトル!その先に何があるのか?

「もう中学受験なんかやめてしまえええぇぇぇ!!!」
まだ中学受験にはまっていないご家庭には信じられないかもしれませんが、中間層(とくに幼い系男子)のご家庭では、こんなセリフが普通に飛び交うとのこと。
まあ「おはよう!」みたいなものですね(言い過ぎ)
気持ちはわかりますが、何一ついいことはありませんよ。

わかっちゃいるけど、つい…。

親子バトルが不毛なことぐらい、みなさんわかっていますよね?
できることなら穏やかな中学受験生活をおくりたいものです。


でも、やってしまう。気持ちは痛いほどわかります。
私も息子二人に中学受験してもらいましたから。
とくに小学生男子を異性の母親が理解するのは、難しいと思います。


今回は「小学生男子vs母親」の構図でお送りします。

なぜ親子バトルが起こるのか?

中学受験という選択をすると、生活が一変します。
ただでさえ仕事や家事で忙しいのに、スケジュールの把握や勉強の進捗、テストの日程、場合によってはプリント整理、送り迎え、塾弁を作ったりと書き出すとキリがありません。


ここまでやっているのに、当の本人に「ヤル気が感じられない、だらしない、言うことを聞かない、起きない、成績もよろしくない」とくれば、高い塾代を支払っているだけに爆発したくなりますよね。


また、大人と子供では時間の感じ方が違うようで、大人にとっては「あと入試まで一年しかない!あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。」となるのですが、子供にとっては一年も先のことをうまくイメージできないようで、遠い未来の話なので焦りもそれほど感じないようです。


つまり、親と子の温度差や熱量の違いが親子バトルを引き起こすのです。

親子バトルによるデメリット

ご存知かと思いますが、親子バトルによるデメリットを列挙してみます。

  • 時間のムダ
  • エネルギー(体力)のムダ
  • 叱っても子供のヤル気は出ない
  • なぜキレているのか、子供には理解できない
  • 反省して勉強に取り組んだ子供なんて聞いたことがない
  • 家の空気が悪くなる→怒りは他の家族に伝染する
  • 子供が集中できるメンタルに戻るまで時間が必要になる
  • 誰にも共感してもらえない→逆に悪者扱いされるまである

親子バトルになってしまう気持ちは痛いほどわかるのですが、その先に明るい未来はありません
そして、まずまちがいなくバトル後、自己嫌悪に陥ります。

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親子バトルの頻度を減らす方法

ゼロにするのは無理かもしれませんが、減らす努力をしましょう。
参考までに下記の方法はいかがでしょうか。

小学生男子はカブトムシと思え

どこの講演で聞いたのか、オリジナルなのか受け売りだったのか忘れましたが、講師がこう話されていました。

「男の子はカブトムシと思って育てなさい。」

え?もはや人間ですらありません。

  • ただの棒きれが大好き
  • 「かっこいい」に弱い
  • 見えない敵と戦う
  • 汚いところをよく触る
  • 傷が絶えない
  • ポケットに宝物(ゴミ)が入っている
  • 危険をおかす
  • 地面にひっくり返って手足をバタバタさせる
  • 公園の木にしがみつく、登る

周囲のお母さん方は我が子をカブトムシ扱いされて、どう受け取ったかはわかりませんが、私は「ああ、なるほどね。言い得て妙だな。」と思いました。うん、ほぼカブトムシですね。

要は「自分とは違う生き物だ」と認識することで、イライラを減らしましょうってことです。カブトムシ相手に本気で怒りますか?

ついでに言うと、男の子は経験から得た知識や知恵によって、中学3年生〜高校生くらいになると人間らしくなるそうです。
「早く人間になりたーい」
昔、そんなアニメがありましたね。そんな感じです。

こういった経験をして男の子はカブトムシの象徴である「ツノ」をみがき、立派になっていくそうです。あまりダメダメ言われすぎて「ツノ」を折られた従順な男の子は、親にとっては良い子かもしれませんが、同性異性問わず、あまり魅力的に映らないとか…。

それはそれで、困りますよね。まあ、「ほどほどに」ってことです。
(ヤンチャを擁護しているわけではありません)

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは、「怒りと上手に付き合うスキル」です。
怒りの感情を上手にコントロールして、快適な生活やより良い人生を目指しましょうという考え方。

「怒り」には伏線があり、二次感情と言われています。一次感情は別のところにあります。たとえば、恐怖・不安・屈辱・痛み・寂しさ・落胆・悲しみ・疲労などです。
「怒り」の源にはこれらが隠れていて、何かのきっかけで爆発してしまいます。


受験生活に役立ちそうな箇所だけ抜粋して、簡潔にいきますね。

◇アンガーマネジメント4選

「怒り」を感じたら6秒間は、じっと我慢する。
怒りのピークは6秒。なんとかこのピークをやり過ごしましょう。数を数えたり、深呼吸したりして6秒の間、意識を他に逸らしてください。

②「○○すべき」という価値観は捨てましょう。
自分にとって「絶対にこうでなければならない」と、こだわって押し付けていませんか?自分の価値観に当てはめず、許容範囲を広げることでムダな怒りを減らしましょう。

③「もし○○だったら…」と想像する。
自分の好きな有名人、尊敬する人ならどんな対応をするか考えてみる。
「こんなことで怒鳴り散らさないだろうなぁ」と想像することができれば、怒りも収まります。

④何に怒ったのかを確認する。
今後に備えて、何で怒ってしまったのかを確認しておきましょう。
考えることで冷静に自分を分析することができます。


◇アンガーマネジメントを意識することのメリット3選

①些細なことでイライラしなくなる。
許容範囲を広げることで、今までイライラしていたことに怒らくて済むかもしれません。
よってストレスが減り、気持ちも軽くなります。

②人間関係の悪化を防ぐことができる。
感情的に怒鳴ると、当人だけでなく家の雰囲気も悪くなります。怒る回数がへると家族間の人間関係・雰囲気もよくなるでしょう。

③自分自身と向き合える
自分が怒る傾向を知り、事前に察知することができるようになります。自分自身を見つめ直す良い機会となるでしょう。

まとめ

中学受験家庭において、親子バトルをゼロにするのは難しいと思います。
ですから、できるだけ頻度を減らす努力をしましょう。

親子バトルの不毛さは理解されていると思います。
時間やエネルギーのムダ使いなのです。

我が子と言えど、どれほど一所懸命になっても本当の意味で、「人を変えること・コントロールすること」はできません。恐怖で支配するなど、もってのほかです。
変えられるのは自分だけ、コントロールできるのも自分だけなのです。

できれば、否定だけをするのではなく、勉強に取り組んだ先に、成績が上がった先に、合格した先に何があるのか、明るい未来を語ってあげましょう。夢を見させましょう。

自分の思考を変えるか、アンガーマネジメントのなどの知識を蓄えるか、アドラー心理学なども役立つでしょう。ご自身にあった方法を考えてみてください。
最後に、私が読んで役に立った本を紹介しておきます。

社会人にも役立つ本です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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