【中学受験】勉強は 量より質? 質より量?

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巷でよく耳にする「量」と「質」の論争ですが、中学受験における「量」と「質」に対して、私なりの考えを綴っていきます。仕事に対しても同じ考えです。
これは過去の自分に向けた記事でもあります。

このサイトは最難関を目指す受験生を対象にしておりません。
そういう優秀なお子さんたちは放っておいても、勝手に勉強して成績を上げていくことでしょう。
全国展開されている日能研さんのR4を借りるならば、45〜55あたりのボリュームゾーンを対象にしています。

「量」と「質」 どっちが大事?

結論からいうと、条件付きではありますが、まず「質より量」だと思っています。
量があってこその質かと。

そもそも小学生相手に「質の良い勉強」というものを明確に定義できるのでしょうか。
難問だからといって「質が良い」とは限りませんし、このゾーンの子に難問を解ける学力が必要でしょうか。

このゾーンにある学校の過去問を分析してみてください。
一問ぐらいは「難問」があるかもしれませんね。
それ解けなくてOKです。まわりも解けませんから。入試で満点をとる必要はありません。

「量」をオススメする理由

子供が受験勉強を始めたときは、小学生がこれほど勉強するのかと思ったものです。
小学校へ行って、学校の宿題して、塾へ通って、塾の宿題して、復習して、テスト勉強する。
机にかじりついている時間がハンパないです

まずは「勉強脳」を鍛えなければなりません。
勉強脳とはやらなければならない時に、特に意識しなくても長時間勉強に耐えられる脳のことです。
これを鍛えておかなければ、長時間にわたる6年生の季節講習なんかは無意味になります。
時間が経つにつれて、ただ座っているだけではもったいないですよね。
勉強脳は、大学受験や資格試験、社会人になってからも役に立ちます。

そして「量」を推す理由は5つあります。

  • 量をこなすと、当たり前に勉強できる脳と体を作れるから。
  • 時間でも問題数でも、量をこなすと達成感が得られるから。
  • その達成感が自信につながるから。
  • 偏差値55くらいまでは量や暗記だけでも、なんとかなるから。
  • そもそも質の高い勉強を理解できるのか微妙だから。

質を求めるのは、量をこなしたあとでいいでしょう。

まとめ

「質」よりも「量」が大事だと主張してきましたが、「質」はどうでもいいという意味ではありません。
まずスタートとしては「量」をオススメするということです。

関西の大学付属系であれば、量だけでもなんとかなります。
算数や理科の力学も、このゾーンでしたら解法パターンをいくつ経験したか、知っているかです。
図形問題でも、ひらめきなんかいりません。一定パターンの組み合わせがほとんどです。
ひらめかない、気づかないというのは、単なる演習量不足です。

早慶や特別なコースなどはそれだけでは無理でしょうから、「質」の勉強へシフトしてください。
偏差値55を超えると考える力が要求されますが、そこはこのサイトの領分ではないので、塾や専門家に相談された方がいいでしょう。あくまで中位層向けに書いてます。

教育産業は営利を追求します。場合によっては必要のない講義やテキストも勧められます。
上位層でなければ、それほど親身になってくれないかもしれません。
そういった人たちの一助になればと考えています。

まずは目いっぱい「量」をこなして自信をつけましょう。