【レビュー】同志社香里中学編(同志社系列中高合同説明会)

学校情報

「同志社系列校合同説明会」の続きです。すでに同志社中学同志社女子中学はレビューしました。
同志社といえば京都ですが、今回は唯一大阪で学べる同志社「同志社香里中学」をレビューします。通称「香里」ですね。

出典:同志社香里中学校

特色

同志社系列なので、教育理念として「自由主義」「国際主義」「キリスト教主義」は他系列校と同じです。もともとは男子校でしたが、2002年に共学化しました。

念のためですが、キリスト教を生徒に布教したりしませんし、信者にならなければならいということもありません。

教育の基本・ベースにしているということ。アジアで「論語」を使用したりするのと同じで、この学校では西洋の「聖書」を使用しているというだけのことです。

欧米では当たり前なので、グローバル教育の一貫ぐらいに考えるといいでしょう。
宗教ということに対して、それほど意識する必要はないです。

生徒・保護者の満足度

同志社香里に対する生徒・保護者の満足度は93.3%と飛び抜けています。
全国でも90%を超える学校なんてほとんどありません。

数年前は「息子娘を入れたい学校ランキング」で全国1位となり、雑誌(週刊ダイヤモンド)にも載っていました。

自由でユルイだけでは、生徒の支持は得られても、保護者の支持は得られません。
生徒・保護者どちらの支持も得られるということは、自由な部分と厳しい部分のバランスが良いと言えるでしょう。

トライ&エラー

同志社香里は生徒の自主性を尊重します。
クラブ活動も顧問はいますが、コーチのいないクラブは少なくないです。

あの有名なダンス部も、生徒たちが企画・立案・構成を考えているのです。
ですから、練習だけでなく打ち合わせにも時間がかかります。

コーチから言われた練習メニューをこなすだけの部活とはちがい、何を練習するかも自分たちで考えます。説明では「小さな失敗を経験させるため」とおっしゃってました。

そして、その小さな失敗から、思考し、改善することが大切だと。

しんどい学校?

同志社大への進学率も高いし、エスカレーターで楽そうな印象を持たれる方が多いようですが、先生からの話では「ウチはしんどいよ」とのことでした。

そして「エスカレーターではない。しかし階段はつながっている。」とも。
つまり、何もせずに立ち止まっていてはダメ、自分の足でしっかりと上れってことです。
もちろんサポートを惜しむはずはありません。

「しんどい」というのは「いそがしい」と同義のようですね。

生徒主体の学校なので、学校イベント(体育祭や文化祭)の立案・企画・運営のすべてをこなします。学校側との交渉も必要でしょう。

クラブ活動も活発な上、練習メニューを考えるのも生徒がします。
顧問の言うとおりにやって、納得ができるのかということ。
この練習をすれば、どうなれるかを考える(仮説)→試合やコンクールなどの結果を振り返る(検証)という感じですね。

運動部男子は部活にハマりすぎて、勉学がおろそかになる生徒が一定数いるので、注意してくださいとのこと。部活で優秀な成績を残しても、大学進学には一切考慮されません。

小テストも頻繁に実施されますし、基準以下なら再テスト、補習も充実しています。もちろん部活よりも優先されます。

勉強、部活、ノートチェック、宿題チェック、小テスト、補習、企画・立案・運営・打ち合わせなど、この辺が「しんどい」と言われる所以なのでしょう。

くりかえしになりますが、自分のあたまで考えて、小さな失敗をして、改善する。
これをたくさん体験して欲しいようです。むしろ小さな失敗を推奨していますね。
「人間力とは体験をしてこそ成長する」とのこと。

将来、こういった思考と体験が、立ちはだかる壁を乗り越えていくことにつながるのでしょうね。

オープンスクールの様子はこちらです

個性的な授業について

レポートやプレゼン、発表などは生徒同士で点数をつける。
先生の採点など意味がないそうです。

他の生徒を採点しつつ、自分のものも自分で採点する。客観的な視点を身につけるということでしょうか。

90秒プレゼン

旅行を企画・プランニングして、パンフレットをA4に10枚ぐらいでまとめ、スライドをiPadで作成し、90秒でプレゼンして売り込む。

たったの90秒しかありませんから、削りに削って、要点をまとめなければなりません。
より簡潔に要点を伝えるということが狙いですね。

ちなみに、授業だけで完結させているようです。
家に持ち帰って、膨大な時間を費やしたりする必要はありません。

要領よくまとめる練習を兼ねているのかもしれませんね。

CM作成

90秒からさらに縮まって15秒でCMを企画します。
見る人を速攻でキャッチして訴求しなければなりません。消費者と製作者の視点を学ぶ授業のようです。

マンガや絵コンテなどで、概要をまとめて、最終的にはプロの製作者にみてもらい、見積書まで作ってもらうそうです。

ほとんどの見積書は1,000万円を超えるそうで、生徒はたった15秒のCMに多額の費用がかかっていることに驚くとか。

こういった授業は、楽しめる生徒じゃないとキツイでしょうね。
「机上での勉強だけではダメですよ」というメッセージでしょうか。

入試について

特徴としては記述少なめです。
答えのみを解答用紙に記入します。途中式もいりませんし、単位も解答用紙にあらかじめ書かれています。

このあたりは、また来月にでも入試説明会の記事で詳しく書く予定です。

強調されていたのは、前期・後期の両日程で出願してほしいとのこと。
後期は厳しいイメージがありますが、毎年100名は合格を出しています(募集は男女各25名)。

毎年、前期が残念だったとしても、30名は後期で復活合格しているとのことです。
都合よく考えると、前期で男女それぞれ105名ほど合格が出されるので、120番目ぐらいまでに入っていれば、チャンスありってことかもしれませんね。

まとめ

この中庭にメディアセンターが建てられます

受験勉強にとらわれず、いろんなことを経験できる素晴らしい学校ですね。
いち早く大学生の思考を持つことができる印象。

全体的に何にでも興味を持って、行動してみることを推奨されています。
小さな失敗をたくさん体験しましょう。そして考えましょう。

失敗が恥ずかしいとか、人前で発表するのが恥ずかしいとか、頭で考えてばかりで行動できない人は、どんどん失敗しましょう。乗り越えるチャンスです。

また、香里は同志社系にしては、いろいろときびしめです。
私服とはいえ、真夏でもハーフパンツはダメなようです(同志社中はたしかOKだったはず)。

ノートチェックや再テスト、補習なども徹底されています。
とはいえ、初回でクリアしていれば問題ないんですけどね。

結論としては、「自主自律」。
これができるようになれば、最高に充実した中学・高校生活をおくれるでしょう。

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